研究内容

 当教室では4つある付属病院が常に有機的な連携を保ち,患者サイドにたった基礎研究,臨床研究を行っている.

  • 血液
  1. 悪性腫瘍の治療法の改善,予後因子の解析,および晩期障害の検討
  2. 鉄欠乏性貧血の病態解析
  3. 免疫機能(サイトカイン・レベルでの)が血液疾患病態におよぼす影響の検討
  4. 薬剤耐性を示した白血病細胞および癌細胞の解析とそれに対するアデノウイルスを用いた遺伝子治療の開発
  5. 造血幹細胞への遺伝子治療
  6. NOD-SCIDマウスを用いたヒト造血幹細胞の評価法,その性状の検討を行っている
  • 免疫・膠原病
  1. SLEやシェーグレン症候群患者から検出され,新生児ループスを引き起こすとされる抗Ro/SSA抗体の特異性やRo/SSA抗原の分子レベルでの解析
  2. ステロイドの副作用を最小限に抑えることを目的とした小児のSLEやJRA患者に対するQOLを重視した治療法の開発
  3. 原発性免疫不全症の遺伝子治療への基礎的研究
  4. 慢性的不定愁訴を持つ小児や不登校児に対する自己免疫疾患という視点からのアプローチを行っている
  • 腎臓
  1. 糸球体腎炎の発症,修復に関する研究
  2. 蛋白尿の排泄機序に関する研究
  3. 小児期糸球体腎炎の臨床病理学的研究
  4. 腎疾患に対する運動負荷の影響
  5. 学校検尿システムの精度管理
  6. 先天性腎尿路疾患のスクリーニング方式の基準作製
  7. 小児期腎尿路疾患に対する薬物療法におけるOff-label薬品に関する研究,などを行っている
  • 循環器
  1. 諸疾患・病態における血行動態的な臓器相関の究明
  2. 小児期の心筋虚血の評価法の確立
  3. 血管炎後の血管再構築および動脈硬化に関与する遺伝子多型の検討
  4. 小児期全般に通用する新しい,心機能および心予備能の評価法の確立
  5. 心筋細胞および血管平滑筋細胞の収縮・弛緩機構の解明
  6. 心筋梗塞,血管炎での経時的な遺伝子発現および転写因子の検討
  7. 神経増殖因子Neuregulinの心筋細胞における作用,シグナル伝達などを行っている
  • 内分泌・代謝
  1. 1型(インスリン依存性)糖尿病と合併症との関係,インスリン感受性,微量アルブミン尿,思春期発来の時期,食事療法に関しての研究
  2. 小児糖尿病サマーキャンプ(東京つぼみの会)の開催支援
  3. 小児肥満,2型(インスリン非依存性)糖尿病に関して小児の肥満の頻度の疫学調査,合併症との関係,インスリン感受性の研究
  4. 成長ホルモン分泌不全性低身長症における成長ホルモン投与によるアレルギー症状の改善,耐糖能,脂質の変化を研究している
  • 消化器・肝臓
  1. 小児のヘリコバクタ・ピロリ感染症
  2. 胃食道逆流症
  3. ウイルス肝炎
  4. 肥満に伴う脂肪肝における新しい診断,治療法に関する研究を行っている
  • 神経
  1. 小児期のけいれん性疾患の臨床的症候学的,薬理学,放射線学的,社会学的検討
  2. けいれんを持つ患者が成人になったときの問題点の検討
  3. SPECTによる脳血流の解析
  4. 中枢神経系感染症やけいれん性疾患での髄液のサイトカイン分析
  5. 光弾性法を用いた新生児・乳児の姿勢の客観的分析を行っている
  • アレルギー
  1. アレルギー疾患の発症と腸内細菌叢・腸管免疫
  2. アトピー性皮膚炎と黄色ブドウ球菌
  3. 気管支喘息児のステロイド吸入と副腎皮質機能の検討を行っている
  • 呼吸器
  1. 小児呼吸音のコンピューター解析
  2. 気管支鏡検査による気管支肺胞洗浄液,経気管支肺生検の研究
  3. 肺傷害の血清マーカーの研究を行っている
  • 臨床遺伝
  1. Gaucher病に対する造血幹細胞を標的とした遺伝子治療の基礎的研究
  2. 骨髄細胞から神経系細胞を誘導するための研究
  3. 治療用遺伝子を導入した羊膜細胞をキャリアーとする酵素欠損症に対する移植治療の検討などを行っている