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「周産期看護マニュアル よくわかるリスクサインと病態生理」 (中井章人著,東京医学社)より (全体の目次はこちら)
I.異常・疾病からみたリスクサイン ◇1.妊娠前期(4週から14週まで)のリスクサインと対応(一覧はこちら) (1)妊娠悪阻,(2)流産,(3)子宮外妊娠(異所性妊娠),(4)多胎妊娠,(5)絨毛性疾患
妊娠初期(妊娠10週まで)に超音波検査により、複数の胎嚢あるいは胎児を確認する。また、同時に膜性診断を行なうことが重要である。
一絨毛膜二羊膜双胎の場合この症状が進行すると、受血児の羊水腔が増大し、羊水腔が少ない供血児は胎動が制限され動けなくなるためスタック・ツイン(stuck :動けない)と呼ばれる状態になり、高率に胎児死亡をきたす。
単胎の至適分娩時期が40週0日であるのに対し、双胎では37〜38週になる。分娩第1期では、子宮筋の過度伸展のため微弱陣痛、遷延分娩が起きやすい。第1児娩出後10〜20分で第2児の胎胞が形成され、破水後第2児が娩出する。さらに、20〜30分後両児の胎盤が剥離して同時に娩出する。 第1児が頭位であれば第2児の胎位に関わらず、経腟分娩を試みるが、直ちに帝王切開に切り替えられる体制で分娩にのぞむようにする(ダブルセットアップ)。 分娩中の合併症で最も重篤なものは、両児の先進部が同時に下降し、引っ掛かるもので、懸鉤(けんこう:interlocking)と呼ばれる。胎児の還納(子宮内に戻す)を試み、直ちに帝王切開するか、断頭術や切胎術により1児を犠牲にし、他児を娩出しなければならない。