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「周産期看護マニュアル よくわかるリスクサインと病態生理」 (中井章人著,東京医学社)より (全体の目次はこちら)
名称、定義の変更があったが、基本的な病態や管理には大きな変化はない。ただし、これまで妊娠中毒症の症状のひとつと考えられていた浮腫が定義から除外された。これは、これまでに得られた多くの研究成果から導かれた結論で、単独で出現する浮腫と児の発育、成熟あるいは胎盤循環状態に、関連性がないことが確認された結果である。 しかし、急激な体重増加や全身性の浮腫は、その後の血圧増加につながる可能性が高く、十分に注意すべき徴候である。
※付記 妊娠蛋白尿(gestational proteinuria):妊娠20週以降に初めて蛋白尿が指摘され、分娩後12週までに消失するもの。病型分類には含めない。 高血圧症(chronic hypertension):加重型妊娠高血圧腎症を併発しやすく妊娠高血圧症候群と同様な管理が求められる。妊娠中に増悪しても病型分類には含めない。 肺水腫・脳出血・常位胎盤早期剥離およびHELLP症候群は必ずしも妊娠高血圧症候群に起因するものではないが、かなり深い因果関係がある重篤な疾患である。病型分類には含めない。 高血圧をh・H、蛋白尿をp・P(軽症は小文字、重症は大文字)、早発型をEO(early onset type)、遅発型をLO(late onset type)、加重型をS(superimposed type)および子癇をCと略記する。 例:妊娠高血圧腎症は(Hp-EO)、(hP-LO)など、妊娠高血圧は(H-EO)、(h-LO)など、加重型妊娠高血圧腎症は(Hp-EOS)、(hP-LOS)など、子癇は(HP-EOC)、(H-LOC)など、加重型の子癇は(HP-EOSC)、(hP-LOSC)などと表記する。
※付記