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「周産期看護マニュアル よくわかるリスクサインと病態生理」 (中井章人著,東京医学社)より (全体の目次はこちら)
抗リン脂質抗体症候群 ・リスク1:不妊症. ・リスク2:習慣性流産.子宮内胎児発育遅延.妊娠高血圧症候群. ・リスク3:子宮内胎児死亡.常位胎盤早期剥離.
SLEは膠原病の一つだが、自己抗体の関与が大きく代表的な自己免疫疾患である。SLEは腎臓はじめ多臓器を障害する臓器非特定性自己免疫疾患で、増悪と寛解を繰り返しながら慢性に経過する。20〜30歳の妊娠可能年齢の女性に好発し、しばしば妊娠と合併する。 妊娠直前に活動期にある場合、妊娠により増悪しやすいが、軽症例では軽快することもある。一般に、分娩前後に増悪する傾向がある。 SLEは不妊、不育症の原因となり流早産、死産、子宮内発育遅延のリスクが高い。これはSLE患者に抗リン脂質抗体を認めることが多いためである(後述)。