ホーム > 診療科・部門のご案内 > 高気圧酸素治療室

高気圧酸素治療室

miyamoto_1_0

2014年8月新病院開設に伴い付属病院地下2階に最新型の第2種高気圧酸素治療装置(BTH P-2200S型)を有する高気圧酸素治療室が新設されました。
高気圧酸素治療(Hyperbaric Oxygen Therapy:HBO)とは、28メートルの海に潜っているのと同じ気圧(2.8絶対気圧ATA)まで上げた高気圧環境を潜水艦のような装置の中で人工的につくりあげ、そこで濃度100%の酸素を吸入することで、組織内に溶け込む酸素(溶存酸素)を増やし、下記の臨床各科にわたる疾患を治療する健康保険で承認された治療法であり、第二次世界大戦前より行われている、歴史の長い治療法です。
その治療メカニズムとして、酸素は血液の中においてほとんど赤血球にのって身体中に運ばれますが、高気圧酸素治療では赤血球に依存しない「溶存酸素」を増やし、末梢の組織に多量の酸素を届けて組織の低酸素状態を改善したり、異常な分子が付着した赤血球を排除したり致します。
高気圧酸素治療装置には、法律により一人用の第1種と、多人数用の第2種があります。当院では昭和48年に第2種装置を導入し、平成26年新病院オープン時に最新機種に入れ替えました。第1種と第2種では、1回に実施可能な使用人数の違いもありますが、もうひとつ異なるのは装置内の酸素濃度です。第1種装置はカプセル型の装置内全体を純酸素で加圧し、100%酸素で満たされるため、ものが燃えやすい環境となってしまい、火災に注意する必要があります。一方第2種は、装置内部の加圧は通常の空気で加圧し、マスクを通して患者さん1人1人に100%酸素を吸ってもらうため、装置内の酸素濃度は空気中とほとんど同じであり、安全に実施可能です。
ただ、この第2種装置の運用には専門の臨床工学技士を従事させなければならず、また装置も大がかりで高価なものですので、現在東京都下で稼働しているのは当院を含めて4施設のみです。当院では、高度救命救急センターに運ばれる火災や自殺企図に伴う一酸化炭素中毒(CO中毒)や重症腸閉塞など重症の救急的適応疾患から、突発性難聴、網膜中心動脈血栓症,難治性下肢潰瘍、重症骨髄炎,放射線治療後の隣接臓器合併症(放射線性膀胱炎、直腸炎、食道炎)などさまざまな疾患を抱える患者さんたちに対して毎日高気圧酸素治療を多数例実施しています。
また、最近では、健康保険では適用されない自費診療も開始しており、陸上選手やサッカー選手、ラグビー選手などのスポーツ外傷や声楽家・音楽家の方の喉の使い過ぎによる声帯浮腫などの治療にも活用されています(これには世界アンチ・ドーピング機構WADAにより高気圧酸素治療は禁止リストから除外され、ドーピング対象ではないことが明示された以降、高気圧酸素治療のスポーツ領域への適応は拡大・増加しています)。
ただし、巷で時々見かける整体院などで実施している「酸素カプセル」とは全く違うものであり、当院で実施している高気圧酸素治療はあくまで医療行為として医師が実施しておりますので、その点御留意下さい。

高気圧酸素治療室長  宮本 正章

第51回 日本高気圧環境・潜水医学会学術総会 開催のお知らせ

会期:2016年(平成28年)12月3日(土)・4日(日)
会場:日本医科大学教育棟/同窓会 橘桜会館
会長:宮本正章 教授
sensui_outline_0 
※クリックすると拡大いたします。

文京高気圧酸素治療談話会を開催しました。
平成27年1月15日に、東京医科歯科大学高気圧治療部部長 柳下先生と日本高気圧環境・潜水医学会 代表理事 川嶌眞人先生を当院にお招きしました。
詳しくはこちら (PDF:235KB)

参照 高気圧環境・潜水医学会 http://www.jshm.net
koukiatu1

第2種高気圧酸素治療装置(BTH P-2200S型)
koukiatu2

当院では外来でのダイビング後減圧症の治療は実施しておりませんので、ご理解ください。

外来担当表

※ 女性医師は赤字にて表示しております。

  • 高気圧酸素治療室
受付
高木 元 宮本 正章 高木 元 宮本 正章 桐木 園子 太良 修平