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放射線科(技術)

はじめに

放射線科の技術職として、土橋俊男技師長を中心に59名の診療放射線技師が各種検査や治療に従事しています。
当組織では、日本医科大学付属病院の理念・基本方針、患者さん権利を担保できるよう組織的に取り組んでいます。そのためにも、患者さんが安全で安心かつ最良の検査や治療が受けられるための支援を目指し、品質管理活動やそのマネジメント活動、コンプライアンス(法令遵守)の徹底などを日々努めています。また、検査や治療の更なる質の向上を実現するためにスキル表などを用いた技術目標の設定や認定専門技師取得の推進など、専門技術に優れた技師の育成に取り組んでいます。

当部門のおもな診療科目・検査内容

一般撮影検査

広くレントゲン検査として知られている単純X線撮影検査です。医療用X線発生装置から放射されたX線が、体内を透過する際に起こる吸収差を利用して画像化をしています。
当院ではディジタル撮影システム(CR装置、FPD装置)を導入しており、様々な部位や目的に応じて最適な画像処理を行った後に各診療科に提供しています。
※CR [Computed Radiography]
※FPD[Flat Panel Detector]

一般撮影検査

乳房撮影検査

マンモグラフィ(MMG)とは、乳房を平らな板で圧迫しながら特殊なX線(特性X線)を使用して乳房内の微小石灰化や腫瘤影、乳腺組織構造を描出する検査です。また乳房検診では左右1方向ずつの撮影が標準ですが、病院では精密検査として両側2方向撮影を標準としています。当院ではFFDM装置(ディジタルMMG)を国内でも逸早く導入し、検査を施行しています。
また、石灰化の画像による良悪性診断は困難な症例が少なくなく、的確に組織標本を採取して病理診断を行う必要があります。そのため、乳腺腫瘍画像ガイド下吸引術(一般的にマンモトーム生検の名称)も施行しております。
全ての検査結果は、検診マンモグラフィ読影認定取得の放射線科専門医によって診断され、各診療科へ提供しています。

乳房撮影検査

骨塩定量(骨密度)検査

骨塩定量検査は施設により様々な部位(前腕や踵など)で実施されていますが、日本骨代謝学会では「原発性骨粗鬆症の診断基準」の中で「骨密度測定は原則として腰椎の骨密度とする。・・・」としています。
当院では二重エネルギーX線吸収法(DXA法)を利用した全身用骨密度装置を導入しており、腰椎骨密度を標準的な検査部位としています。また腰椎骨密度評価が難しい場合には大腿骨頚部などの骨密度値を各診療科へ提供しています。

骨塩定量(骨密度)検査

透視/断層検査

透視検査とは、10線透視画像をモニターで確認しながら行う検査全般を言います。例えば、消化管造影(胃透視や注腸)検査や特殊手技(PTCDやPTEGなど)検査、各種整復術(脱臼や骨折など)などがあります。また、前述した検査以外に腎尿路系や生殖器系の造影検査、下肢静脈造影検査なども10線透視装置を使用して施行しています。
更に本装置では、デジタル断層撮影の最新技術であるTomosynthesis (トモシンセシス)撮影が可能となっており、1回の撮影(数秒程度)をするだけで自由に裁断面位置や裁断厚を再構成することができます。

透視/断層検査

CT検査

身体を中心に全周囲方向(360°)からX線を照射し、透過後のX線を検出器で収集、処理することにより身体の断面を画像化する検査です。
現在では多列型CT装置(MDCT)が主流になりつつあり、当院でも全てのCT検査専用装置(64列1台、32列1台、16列1台、4列2台)が MDCTとなっいます。これにより検査時間の大幅な短縮と詳細なデータ収集が実現され、検査内容により3D画像(三次元再構成処理画像)などを最新処理画像も提供しています。また、全ての検査結果を放射線科専門医が読影し、質の高い診断情報を各診療科に提供しています。
注意:検査部位によってはペースメーカーやICDを装着されている方には注意が必要となりますので、予約時や検査前にお申し出願います。

CT検査

MRI検査

身体を強い磁場環境下に置いた状態で高周波を当てることにより、体内から出る信号を受信し、多方向の断面画像や多種類の断面画像を得る検査です。また、X線による被ばくもありません。
当院では超高磁場(3T)装置1台、高磁場(1.5T)装置3台が稼動しています。検査部位は頭部から足先に至る全ての部位を対象としており、頭部の検査では梗塞や腫瘍などの様々な脳疾患の検索が20分程度の検査時間で行え、他部位の疾患についても40分程度の検査時間で行っています。また、全ての検査結果を放射線科専門医が読影し、質の高い診断情報を各診療科に提供しています。
注意:強力な磁場を使用しているため体内外の装着物(ペースメーカーやICDなど)によっては検査禁忌の方もいます。
検査予約時にお渡しする予約票の注意事項を必ずお読み願います。

MRI検査

血管撮影検査

動脈や静脈に細い管(カテーテル)を挿入し、目的部位で造影剤を流しながら撮影や診断をする検査です。近年、施行手技や使用機材の発達により殆どが診断に留まらずに血管内治療(IVR)へと移行します。IVRには血管系治療以外に穿刺術などの非血管系治療もあり、目的に応じて様々な画像診断機器を選択、または組み合わせて行う治療の総称を言います。
当院では循環器システム2台、IVR統合システム2台が導入されており、通常の血管撮影の他にアンギオCT撮影や三次元回転アンギオ撮影(3DRA)、 CT透視機能などにより診断やIVR支援を行なっています。また、専任の医師と看護師、技師が連携してチーム医療を行っています。

血管撮影検査

核医学検査

体内に放射性同位元素(RI)を含んだ放射性医薬品を投与し、機能や代謝により分布されたRIから出る微量の放射線を検出器で収集することにより、画像化や解析を行なう検査です。
当院では主なもので40種類ほどの検査を行っています。例えば脳の検査では脳血管障害や脳腫瘍、てんかんなどを評価でき、心臓の検査では心筋血流障害、心機能の予後、交感神経機能、代謝機能の評価が可能です。他にも骨疾患、腫瘍・炎症疾患などをはじめとして、甲状腺、肺、腎臓などの診断を行っています。
検査結果は専任の医師がすべて診断した後に、全診療科に提出されています。また、専任の技師が質の高い技術のもと、チーム医療を行っています。
注意:核医学検査は検査の内容により、様々な前処置が必要となりますのでありますので、予約時にお渡しする予約票を必ずお読み願います。

核医学検査

放射線治療

放射線治療には根治治療と姑息治療(痛みの緩和など)の役割があります。その手法としては直線加速器型高エネルギー放射線発生装置(LINAC)を使用して身体の外部からX線や電子線を照射する外部照射と、密封小線源を装備した遠隔操作型放射線治療装置(RALS)を使用して身体の内部から放射線を照射する体腔内または、組織内照射があります。
当院では放射線治療専門医と看護師、専任の技師が協力して日々の治療を実施しており、2006年からは泌尿器科との連携による前立腺癌に対するヨウ素125シード線源永久刺入療法も開始しています。

放射線治療