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脊椎・脊髄疾患と治療について-2-
(せきつい・せきずいしっかん)
2. 血管障害
(1) 脊髄動静脈奇形・脊髄動静脈瘻
これは脊髄を栄養する血管に奇形をきたしている場合と、脊髄を覆っている硬膜に奇形がある場合とがあります。脊髄を直接栄養している血管は脊髄の表面にあり、その血管に奇形があると塞栓を起こして脊髄梗塞をきたす場合と奇形の血管が出血をきたし、脊髄内血腫やくも膜下血腫を呈します。
[症状]
脊髄梗塞や出血による障害のいずれも突然に疼痛や麻痺、感覚障害が出現することが多いと考えられます。
[診断]
神経所見を診察し、MRI等を施行し脊髄梗塞や出血の診断をします。その原因検索で脊髄の血管撮影を行い確定診断としますが、血管撮影では診断がつかず、手術所見により、あるいは手術時に提出した病理学的検査により確定診断されることもあります。
[治療]
治療に関しては、開創しての摘出術を行う場合と血管内よりアプローチして塞栓術を行う場合とが考えられます。私たちは動静脈奇形に関しては当施設の「血管内治療グループ」と合同で検討し最良と考えられる治療法を選択しております。
(2) 硬膜上動静脈奇形
一方、硬膜上に動静脈奇形がある場合には、発症のほとんどが硬膜外血腫の形になり、突然脊髄を圧迫し麻痺をきたします。
[診断]
出血症例に対しては通常CT scanが威力を発しますが、この場合はCT scanでは診断がつかないこともあり、MRIとあわせて診断をする必要があります。血腫が認められたら血管撮影をし、奇形の診断をします。この場合も血管撮影では診断がつかず、手術所見により、あるいは手術時に提出した病理学的検査により確定診断されることもあります。
[治療]
手術により血腫除去を行なう適応となることが多くあり、その症状は手術時機を逸しなければリハビリテーションによってかなりの改善をすることも多くあります。しかし、私たちの経験では自然経過で症状(多くは対麻痺・四肢麻痺)が数時間内に軽減あるいは消失する場合があるため、通常発症より12から24時間経過観察した後に摘出術の判断をいたします。
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