関節リウマチ Q&A

1. 関節リウマチはどんな病気?
2. 関節リウマチのお薬にはどのような種類がありますか?
3. 生物学的製剤とは?



1.関節リウマチはどんな病気?

 関節リウマチは、全身にわたる複数の関節の腫れを特徴とする疾患です。腫れは時に痛みやこわばりを伴います。他に、リウマトイド因子や抗CCP抗体などの血液反応が陽性に出ます。関節リウマチの関節炎が進行すると、関節の骨や軟骨が破壊し、最悪の場合は関節が変形したり固まったりします。また、肺や眼、皮膚などの臓器が侵される場合もあります。原因は不明ですが、関節リウマチになりやすい体質のひとに、何らかの感染やストレスなどの環境要因が加わることによって発症すると考えられています。このとき、免疫の異常が深く関与します。




2.関節リウマチのお薬にはどのような種類がありますか?
 
 関節リウマチの治療に使うお薬には大きく分けていくつかの種類があり、それぞれの目的に応じて、単独であるいは複数組み合わせて使用します。

1. 非ステロイド抗炎症薬
いわゆる痛み止めですが、炎症を抑える作用もあります。即効性があり、痛みのために生活が困難な場合に使用します。主な副作用として胃腸障害があり、胃薬と併用したり、坐薬として用いる場合もあります。近年、胃にやさしい、COX2選択的阻害薬が使用できるようになりました。他に湿布や軟膏としても用いられます。
2. 抗リウマチ薬(疾患修飾性抗リウマチ薬)
関節リウマチの病気そのものを抑える薬剤で、リウマチ治療の中心となります。多くの種類がありますが、その効果に個人差が大きいこと、効果発現まで数カ月を要すること、比較的副作用が多いことが特徴です。免疫を調整する薬剤として、リマチル、アザルフィジン、シオゾール、メタルカプターゼ、モーバーなどがあります。免疫を抑制する薬として、メトトレキサート、プログラフ、アラバ、ブレディニンなどがあります。このうち、メトトレキサートはリウマチ治療の第一選択薬と考えられています。これらの薬剤の副作用の中には、ときに重篤なものもありますので、定期的な診察と検査が必要です。
3. ステロイド剤
ストレスに応じて身体の中で分泌されるホルモンです。これを薬として用いると強力な抗炎症効果と免疫抑制効果が速やかに得られます。通常、関節リウマチの治療にもちいられるのは少量ですが、多量に長期間用いると骨粗鬆症や胃潰瘍、感染しやすいなどの副作用があります。しかし、内蔵が侵された場合などは、積極的に使わなければいけない場合もあります。
4. 生物学的製剤 
生物学的製剤の項参照。



3.生物学的製剤とは?

生物学的製剤(biologics またはバイオとも呼びます)は、一般薬剤が化学合成で製造されるのに対し、マウスのリンパ球など生物を用いて製造される薬剤です。これらの薬剤は、関節リウマチの原因のひとつとなっているサイトカインという物質に直接作用し、その働きを抑える働きがあります。サイトカインのひとつであるTNF(腫瘍壊死因子:tumor necrosis factor)に対する製剤は抗TNF製剤といいます。これらの製剤は、従来の薬剤に比べ、数倍も強力に関節リウマチを抑えて寛解に導くことができます。また、骨・関節の破壊を抑制する働きもあります。感染症などの副作用や、高価であるなどの問題点もありますが、従来の治療でなかなか良くならない患者さん、骨・関節の破壊が進行している患者さんで、特に発症早期の方にとっては非常に有用なお薬です。現在、レミケード、エンブレル、ヒュミラ、アクテムラ、オレンシア、シンポニーの6剤が使用可能です。