開催日時 令和5年4月14日(金)18時00分~
開催場所 教育棟3階講義室3
演  題 イメージングによる循環臓器発生機構の解明
講 師 名 望月 直樹(国立循環器病研究センター研究所 所長)
講演内容 閉鎖系循環を成立させるためには、心臓・血管・血球が共調的に形成されなければならない。消化器系、神経系、骨格系臓器発生前には、酸素と栄養素の共有ならびに不要な分子の回収システムとして循環が必要となることから、循環臓器形成がこれらの臓器形成に先行する。本発表では、心臓と血管の連結、造血と血管形成の関係、さらには、幼弱期における心臓と冠血管形成機構について、ゼブラフィッシュを用いた生体イメージングで明らかにしたメカニズムについて紹介する。
開催日時 令和5年4月17日(月)18時00分~
開催場所 Webex
演  題 リキッドバイオプシーがん診断の成果と展望、消化器がん・頭頸部がんの臨床試験の最近の成果(仮題)
講 師 名

加藤 健(国立がん研究センター中央病院 職名:頭頸部・食道内科 科長 / 消化管内科 科長/臨床研究支援部門バイオバンク・トランスレーショナルリサーチ支援室 室長 / 副バイオバンク長/中央病院データ利活用管理部データ利活用企画室長/中央病院遺伝子診療部門遺伝子診療部門 副部門長)

講演内容

加藤博士は、国立がん研究センター中央病院頭頸部・食道内科/消化器内科科長と国立がん研究センター臨床研究支援部門バイオバンク・トランスレーショナルリサーチ支援室長として、多くの臨床研究を手掛けてきています。
国立がん研究センターが進めてきた「体液マイクロRNA測定による13種類のがんの早期発見プロジェクト」などにも積極的に参画し、日本のリキッドバイオプシー分野を牽引してきた新進気鋭の研究者です。また、臨床腫瘍医としても多くの臨床試験を成功に導き、食道がん領域では免疫チェックポイント抑制抗体を利用した標準治療の開発に大きな足跡を残さておられます(ATTRACTION-3, Kato et al. Lancet Oncol. 2019, Doki, Ajani, Kato et al. New Engl J Med 2022)。
今回の講演では、これまで加藤博士が手掛けてこられた食道がん.消化器がんの化学療法に対する臨床試験のご経験や、また基礎研究分野から開発されたリキッドバイオプシー技術の社会実装研究の「コツ」や「苦労話」について、次世代を担う若手研究者にご講演をお願いしようと思います。



開催日時 令和5年9月21日(木)18時00分~19時30分
開催場所 web開催
演  題 大学院を卒業して後輩に何を伝えるか?-大学院での後輩教育から自身のキャリア形成まで-
講 師 名

小川 令(形成再建再生医学分野)

講演内容

大学院教育における教授方法やキャリア形成について大学院生を対象とした講義を行い、人材育成を行っていく。



開催日時 令和5年12月1日(金)18時00分~19時30分
開催場所 教育棟3階講義室3
演  題 脳の性分化機構に関する現状の理解-性のグラデーションと多様性が生じる仕組みの理解を目指して- 
講 師 名

塚原 伸治 (埼玉大学大学院理工学研究科 生命科学部門 教授)

講演内容

性の多様性に関する社会の関心は高まっているが、こころの性を生み出す実体と性の多様性が生じるメカニズムは謎である。動物研究から、脳は性ホルモンや性染色体遺伝子の影響を受け、性分化することが明らかになった。ヒトの性的二型核にはセクシュアリティに関係するものがあり、これら要因の複合作用により性のグラデーションや多様性が生じると推測される。最近、マウスにおける雄特異的ニューロンを発見し、このニューロンの出現にはアンドロゲンの2段階作用が必須であることが分かった。本講演では、私たちの研究知見を紹介し、脳の性分化機構に関する現状の理解を概説する。



開催日時 令和6年1月17日(水)18時00分~19時00分
開催場所 教育棟2階講堂
演  題 乾癬の病態と治療
講 師 名

柴田 彩(東京大学大学院医学系研究科 皮膚科学  准教授)

講演内容

『乾癬(Psoriasis)』は、厚い鱗屑と紅斑を特徴とし、慢性の経過をたどる代表的な皮膚炎症性疾患である。2005年のTh17細胞の発見以来、乾癬は主要なTh17系疾患として確立されており、乾癬の病態理解は基礎と臨床がクロストークし、発展してきた。標的因子を阻害する生物学的製剤の臨床的有効性から、乾癬の病態形成におけるIL-23/T17軸の重要性が広く認知され、新たな因子を標的にする生物学的製剤が開発されるという好循環につながっている。また、乾癬はメタボリックシンドローム、関節炎やぶどう膜炎の併存が高頻度に見られ、近年では、乾癬の炎症が皮膚だけではなく全身に及ぶことをしめす『Psoriatic disease』という疾患概念が提唱されている。本講義では、乾癬の病態理解や治療の歴史を振り返るとともに、最近のトピックに焦点を当て、乾癬皮疹の再発に関与するレジデントメモリーT細胞(TRM)の存在や、細胞の“質”の変化に関わるエピジェネティクス環境についても紹介したい。

開催日時 令和5年4月14日(金)18時00分~
開催場所 教育棟3階講義室3
演  題 イメージングによる循環臓器発生機構の解明
講 師 名 望月 直樹(国立循環器病研究センター研究所 所長)
講演内容 閉鎖系循環を成立させるためには、心臓・血管・血球が共調的に形成されなければならない。消化器系、神経系、骨格系臓器発生前には、酸素と栄養素の共有ならびに不要な分子の回収システムとして循環が必要となることから、循環臓器形成がこれらの臓器形成に先行する。本発表では、心臓と血管の連結、造血と血管形成の関係、さらには、幼弱期における心臓と冠血管形成機構について、ゼブラフィッシュを用いた生体イメージングで明らかにしたメカニズムについて紹介する。
開催日時 令和5年4月17日(月)18時00分~
開催場所 Webex
演  題 リキッドバイオプシーがん診断の成果と展望、消化器がん・頭頸部がんの臨床試験の最近の成果(仮題)
講 師 名

加藤 健(国立がん研究センター中央病院 職名:頭頸部・食道内科 科長 / 消化管内科 科長/臨床研究支援部門バイオバンク・トランスレーショナルリサーチ支援室 室長 / 副バイオバンク長/中央病院データ利活用管理部データ利活用企画室長/中央病院遺伝子診療部門遺伝子診療部門 副部門長)

講演内容

加藤博士は、国立がん研究センター中央病院頭頸部・食道内科/消化器内科科長と国立がん研究センター臨床研究支援部門バイオバンク・トランスレーショナルリサーチ支援室長として、多くの臨床研究を手掛けてきています。
国立がん研究センターが進めてきた「体液マイクロRNA測定による13種類のがんの早期発見プロジェクト」などにも積極的に参画し、日本のリキッドバイオプシー分野を牽引してきた新進気鋭の研究者です。また、臨床腫瘍医としても多くの臨床試験を成功に導き、食道がん領域では免疫チェックポイント抑制抗体を利用した標準治療の開発に大きな足跡を残さておられます(ATTRACTION-3, Kato et al. Lancet Oncol. 2019, Doki, Ajani, Kato et al. New Engl J Med 2022)。
今回の講演では、これまで加藤博士が手掛けてこられた食道がん.消化器がんの化学療法に対する臨床試験のご経験や、また基礎研究分野から開発されたリキッドバイオプシー技術の社会実装研究の「コツ」や「苦労話」について、次世代を担う若手研究者にご講演をお願いしようと思います。



開催日時 令和5年9月21日(木)18時00分~19時30分
開催場所 web開催
演  題 大学院を卒業して後輩に何を伝えるか?-大学院での後輩教育から自身のキャリア形成まで-
講 師 名

小川 令(形成再建再生医学分野)

講演内容

大学院教育における教授方法やキャリア形成について大学院生を対象とした講義を行い、人材育成を行っていく。



開催日時 令和5年12月1日(金)18時00分~19時30分
開催場所 教育棟3階講義室3
演  題 脳の性分化機構に関する現状の理解-性のグラデーションと多様性が生じる仕組みの理解を目指して- 
講 師 名

塚原 伸治 (埼玉大学大学院理工学研究科 生命科学部門 教授)

講演内容

性の多様性に関する社会の関心は高まっているが、こころの性を生み出す実体と性の多様性が生じるメカニズムは謎である。動物研究から、脳は性ホルモンや性染色体遺伝子の影響を受け、性分化することが明らかになった。ヒトの性的二型核にはセクシュアリティに関係するものがあり、これら要因の複合作用により性のグラデーションや多様性が生じると推測される。最近、マウスにおける雄特異的ニューロンを発見し、このニューロンの出現にはアンドロゲンの2段階作用が必須であることが分かった。本講演では、私たちの研究知見を紹介し、脳の性分化機構に関する現状の理解を概説する。



開催日時 令和6年1月17日(水)18時00分~19時00分
開催場所 教育棟2階講堂
演  題 乾癬の病態と治療
講 師 名

柴田 彩(東京大学大学院医学系研究科 皮膚科学  准教授)

講演内容

『乾癬(Psoriasis)』は、厚い鱗屑と紅斑を特徴とし、慢性の経過をたどる代表的な皮膚炎症性疾患である。2005年のTh17細胞の発見以来、乾癬は主要なTh17系疾患として確立されており、乾癬の病態理解は基礎と臨床がクロストークし、発展してきた。標的因子を阻害する生物学的製剤の臨床的有効性から、乾癬の病態形成におけるIL-23/T17軸の重要性が広く認知され、新たな因子を標的にする生物学的製剤が開発されるという好循環につながっている。また、乾癬はメタボリックシンドローム、関節炎やぶどう膜炎の併存が高頻度に見られ、近年では、乾癬の炎症が皮膚だけではなく全身に及ぶことをしめす『Psoriatic disease』という疾患概念が提唱されている。本講義では、乾癬の病態理解や治療の歴史を振り返るとともに、最近のトピックに焦点を当て、乾癬皮疹の再発に関与するレジデントメモリーT細胞(TRM)の存在や、細胞の“質”の変化に関わるエピジェネティクス環境についても紹介したい。



開催日時 令和6年1月18日(木)18時00分~19時30分
開催場所 教育棟2階講堂
演  題 新たな標準治療確立のための多施設臨床研究の進め方~日本臨床研究グループJCOG(Japan Clinical Oncology Group)肺癌グループのPIとして
講 師 名

佐治 久(聖マリアンナ医科大学呼吸器外科 教授)

講演内容

癌診断・治療のおいて標準治療を確立し、診療ガイドライン等を作成するためには、全国規模の多施設共同の臨床試験の遂行は不可欠である。臨床病期IA期の小型肺癌に対する縮小手術と従来の標準治療である肺葉切除とを比較した第III相試験、JCOG0802の結果が、Lancetに掲載され、肺癌外科治療の新たな標準治療が確立された。この試験の事務局を務め、論文の1st authorである講師の先生から、若手臨床医に対して、大規模臨床研究の進め方(プロトコール作成~症例集積~データ管理~データ解析~論文化~付随研究等)について紹介する。

開催日時 令和6年1月30日(火)18時00分~19時30分
開催場所 教育棟2階講堂
演  題 抗がん剤と抗感染症薬のケミカルバイオロジー
講 師 名

青木 伸(東京理科大学薬学部生命創薬科学科 教授、東京理科大学総合研究院 副院長)

講演内容

医療現場における薬物治療の重要性は言うまでもない。本講義では、有機化学および錯体化学の見地から、抗がん剤と抗感染症薬の設計と薬理作用の分子科学(ケミカルバイオロジー)について概説する。抗がん剤については、従来型の抗がん剤と分子標的薬について、それらの代表的な薬の作用機序と特徴について紹介する。抗感染症薬については、抗インフルエンザ薬や最近の抗SARS-CoV-2薬など抗ウイルス薬や、抗菌剤(特にbeta-lactamase阻害薬)の分子設計と作用機序について紹介する予定である。



開催日時 令和6年3月11日(月)18時00分~19時30分
開催場所 教育棟2階講堂
演  題 低酸素応答と疾患
講 師 名

合田 亘人(早稲田大学理工学術院 先進理工学部 生命医科学科/先進理工学研究科 生命医科学専攻 教授)

講演内容

低酸素は、酸素の需要と供給のアンバランスによって生じるストレス環境である。生体における、このストレス応答の中心分子が転写因子の低酸素誘導因子(HIF)であり、これまでにがんをはじめとする様々な疾患とHIFsとの関連性が明らかになっている。本講義では、HIFalpha遺伝子欠損マウスを用いて蓄積してきた肝臓HIF-1の病態生理作用、特に代謝制御における役割について、さまざまな知見を交えながら紹介する。



開催日時 令和6年3月27日(水) 18時00分~19時00分
開催場所 教育棟2階講堂
演  題

ハワイ大学と日本における医学教育の比較

講 師 名

町 淳二(ハワイ大学医学部外科 教授、国際医療医学オフィス センター長)

講演内容

本講演では、日本医科大学と提携関係にあるハワイ大学から、国際医療医学オフィス センター長である町淳二教授を特別講師としてお迎えします。町教授は、日本と米国の医学教育に深い経験を持ち、両国の教育方法の違いや、現在直面している課題と改善策について詳細に語っていただきます。さらに、町教授が推進するハワイ医学教育プログラム(Hawaii International Teaching Hospital; HMEP)についても触れ、日本医科大学の学生が毎夏にハワイ大学で参加している海外臨床実習の今後に関しても、見解を共有していただきます。
主催分野:形成再建再生医学分野






  ※過去の特別講義Aはこちら

    2022年度はこちら

    2021年度はちら