
教育課程の概要
国によって定められたカリキュラムに加えて、 日本医科大学の特徴を生かした学びを実践します。
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1年次
看護対象者を統合的に理解し、科学的思考と人間性を養い、ヒューマンケアの基礎を学びます。
科学的思考・論理的思考を基盤に人間性を養う
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2年次
看護対象者へのアセスメント、実践、 評価の根拠となる知識を学び、チーム医療に必要なコミュニケーション力を修得します。
医学看護学の基本的知識を学ぶ
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3年次
看護の各臨床分野に関する専門知識と技能を学び、実習を通じて看護師の役割を習得します。
臨床実践分野の専門的知識と技能を身につける
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4年次
臨地実習で看護の知識・技術を統合し実践力を修得、看護の発展に貢献する姿勢を養います。
看護の発展に寄与できる素養を修得する
- 科学的思考・論理的思考を基盤に
人間性を養う - 医学看護学の基本的知識を学ぶ
- 臨床実践分野の専門的知識と技能を
身につける - 看護の発展に寄与できる素養を
修得する
保健師養成課程(20名の選抜制)
教育課程について
本学では、医療人としての資質を育むとともに、大学4年間の学修を着実に進めるための基盤となるよう、教育課程を体系的に構築しております。教育課程は大きく「健康科学基礎科目」と「専門科目」に分類され、それぞれ明確な教育目的に基づき、科目群を編成しております。
健康科学基礎科目について
本学の「健康科学基礎科目」は、教養教育科目に相当し、看護学の専門性を支える基礎的素養の涵養を目的としております。人々の身体的・精神的・社会的側面を多角的かつ統合的に理解する力を育み、科学的・論理的思考力を養いながら、人間性と品性を磨き、多様な価値観を尊重するケアへとつなげる基盤を築きます。
本科目群は、「語学」「自然科学と情報科学」「人文科学と社会科学」「導入教育」の4領域から構成されており、すべて1年次に配置された19科目により構成されます。
語学
本領域には、「英語Ⅰ」「英語Ⅱ」の2科目を配置しており、いずれも1年次の必修科目です。
- 前期の「英語Ⅰ」では、「話す・聞く・読む・書く」の英語4技能を重点的に養成し、学生自身が英語力を自律的に高めるための学習技法や姿勢も併せて修得します。
- 後期の「英語Ⅱ」では、「英語Ⅰ」の学修を踏まえ、臨床現場を想定した英語によるコミュニケーション能力の育成を目指します。外国人患者への基本的な問診や礼節を意識した対応力を習得することに重点を置いています。
これらの学修は、グローバル化に伴い増加する外国人患者への対応力の向上、ならびに将来、海外の医療・福祉機関で活躍するための基礎力の育成を目的としております。
自然科学と情報科学
本領域には、「自然科学(物理・化学・生物)」「AI・データサイエンス入門」「AI・データサイエンス発展」「スポーツ健康科学」「環境と人間」の計5科目を配置しています。
- 「自然科学(物理・化学・生物)」では、看護学に必要不可欠な自然科学的知見を基礎から体系的に学修します。
- 「AI・データサイエンス」では、Society5.0の理念に基づき、医療分野におけるデータ利活用の基本的知識と実践力を養います。
- 「スポーツ健康科学」および「環境と人間」では、人の健康と生活環境、身体活動との相互関係を学び、健康科学的視点を広げます。
これらの科目群は、看護学の理解を科学的に支えるとともに、現代医療の高度化・情報化にも対応しうる基礎力の育成を図るものです。
人文科学と社会科学
本領域は、「社会学」「人間関係論」「倫理学」「哲学」「心理学」「経済学」「法学」「地域社会と医療・健康」「国際社会と医療・健康」の9科目から成り立っております。
- 「社会学」「哲学」「心理学」「経済学」は、社会の構造や人々の価値観を理解する力を育成します。
- 「倫理学」「法学」は、人間の尊厳や権利に対する基本的な理解と判断力を養う科目です。
- 「人間関係論」では、対象者との信頼関係や援助的関係を構築するためのコミュニケーション理論と技法を学びます。
- 「地域社会と医療・健康」「国際社会と医療・健康」は、医療従事者として地域・国際社会における健康支援の役割について理解を深める内容です。
これらの学びは、看護の対象者を多面的に理解し、質の高いケアを提供する力につながります。
導入教育
本領域は、「日本医大入門」「キャリア教育」「救急医療と災害医療」の3科目から構成されています。
- 「日本医大入門」では、本学の建学の精神や理念、歴史を理解し、本学の一員としての自覚と医療人としての姿勢を醸成します。
- 「キャリア教育」では、学生自らが将来の進路を主体的に描き、実現するための力を育成します。
- 「救急医療と災害医療」では、本学の教育的特色である救急看護の基礎的知識を修得するとともに、災害医療との関連性や違いを学びます。
この領域は、専門教育への円滑な移行を促し、学生としての意識の確立と自律的な学修姿勢を支援する役割を担っています。
カリキュラム
国によって定められたカリキュラムに加えて、日本医科大学の特徴を生かした学びを実践します。
1年 | 2年 | 3年 | 4年 | |||||
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前期 | 後期 | 前期 | 後期 | 前期 | 後期 | 前期 | 後期 | |
健康科学基礎科目 |
英語Ⅰ 自然科学 (物理・化学・生物) AI・データサイエンス入門 社会学 倫理学 哲学 心理学 日本医大入門 キャリア教育 救急医療と災害医療 |
英語Ⅱ AI・データサイエンス発展 スポーツ健康科学 環境と人間 人間関係論 経済学 法学 地域社会と医療・健康 国際社会と医療・健康 |
保健統計学 看護保健学研究概論 |
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医療基礎科目 | 医療情報学 |
形態機能・生理学Ⅰ 形態機能・生理学Ⅱ 生化学 医療統計学 |
免疫学 成人疾病学 小児疾病学 母性疾病学 老年疾病学 臨床心理学 臨床病理学 微生物学 臨床栄養学 臨床薬理学 公衆衛生学 |
疫学 |
保健統計学 看護保健学研究概論 |
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基礎看護学科目 |
看護学概論 基礎看護学実習Ⅰ |
基礎看護学方法論 基礎看護方法演習Ⅰ 看護倫理学 家族看護学 |
看護過程論 基礎看護方法演習Ⅱ 基礎看護学実習Ⅱ 臨床アセスメント学 |
医療安全学 創造的看護論 |
看護管理学 国際看護学 |
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専門科目 |
成人看護学概論 精神看護学概論 母性看護学概論 |
周術期看護学 クリティカルケア看護学 慢性期看護学 緩和ケア看護学 成人看護学演習 精神看護学 母性看護学演習 老年看護学概論 リハビリテーション看護学 コミュニティケア論 |
周術期・クリティカルケア看護学実習 慢性期・緩和ケア看護学実習 精神看護学実習 母性看護学実習 小児看護学概論 老年看護学Ⅰ |
看護のための放射線学 遺伝看護学 小児看護学演習 子育て支援看護学 老年看護学Ⅱ 地域・在宅看護学Ⅰ 地域・在宅看護学Ⅱ 広域災害看護活動論 |
小児看護学実習 老年看護学実習 地域・在宅看護学実習 |
高度先進医療看護学 | ||
看護の統合科目 | 多職種連携論 |
多職種連携演習 救急看護学 災害看護学 |
救急看護学実習 看護学卒業研究 |
救急看護実践演習 看護学統合実習 看護学統合実践演習 看護学卒業研究 |
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保健師科目 |
保健医療福祉行政論 公衆衛生看護学Ⅰ |
公衆衛生看護学Ⅱ |
公衆衛生看護学演習 公衆衛生看護学実習 |
コミュニティケア実習 |