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千葉北総病院に院内学級を開設 「安心」を治療の力に

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 平成24年4月1日から、千葉北総病院小児科病棟(2階東病棟)に、千葉県立四街道特別支援学校の運営による院内学級が開設されました。
 今回は、院内学級開設の経緯・今後の展望等について、千葉北総病院小児科部長藤野 修先生にその思いをお伺いしました。

30_31藤野先生:近年、北総病院の小児科でも、血液の病気や腫瘍、また慢性疾患など、長期の入院が必要な患者さんが増加しています。特に小中学校学齢期の患者さんの場合、問題となるのが、学業空白に関する不安です。私たちは、安心して入院生活を送っていただくよう、病気に対する不安のみならず、精神的・環境的不安を取り除くのも、病院の重要な役割の一つである、と考えています。
 当科では、以前から、学業に関する不安を少しでも解消しようと、教育関係各機関のご協力のもとに、定期的に教員を派遣いただき、教育機会を確保していましたが、さらなる教育環境の充実を図るための様々な方法を検討いたしました結果、今年4月から小児科病棟内に院内学級を開設することとなりました。昨年から、何度も協議を重ねたとはいえ、検討から1年足らずで開設に至ったのは、千葉県教育委員会、印旛特別支援学校、四街道特別支援学校、また院内関係者の方々の多くのお力添えがあってのことです。私たち一同、本当に感謝しています。なお、この院内学級は千葉県内では10番目の施設、また、大学病院での開設は、数が少ないと聞いています。  院内学級は、広さは約12.6平方メートル、現在は3名の児童の方が学ばれています。設備も充実して、教育に必要な教材、TV、またインターネットも使える環境を用意することができました。
 なんといっても院内学級の最大の利点は、教員が常駐していること。入院生活が長くなると、患者さんはどうしても学業に関する環境が変則的になりがちです。院内学級では、学習のみならず、情操教育といった面でも教員の方が常駐して手厚く指導してくださるので、大変心強いです。教員の方とは、医師・看護師を交えて定期的にミーティングを行い、藤野 修先生患者さんの病状に合わせて、無理なく対応することを心がけています。患者さんからも、院内学級は、医療的ケアが万全で、安心して勉強することが出来る上、単調になりやすい入院生活にメリハリがついて、非常に効果的だ、と好評をいただいております。
 安心して入院生活を送ることが出来る、そして、その安心が「早く元気になろう」という治療に対する意欲を生み出すとしたら、それに勝るものはないでしょう。院内学級の開設により、その安心を提供できるのであれば、私たちにとっても大変喜ばしいことです。
 長期入院が必要になり、もし教育環境に不安を感じている方がいらっしゃったら、ぜひ一度ご相談いただければと思います。

※藤野先生は平成25年3月31日付で退職されましたが、現在も神経外来を担当しております。