オストメイトのための患者家族会の支援
ストーマ保有患者(オストメイト)は全国に200万人います。当院においても、毎年50~60名の方々がオストメイトとなり日常生活に戻られています。今までは、ストーマ外来を通じてオストメイトの方々の相談を受けていましたが、「ほかの人はどのような方法でやっているんだろう?」「温泉に入るときはどう工夫しているんだろう?」など、実際に経験した人でなければ共有できないこともあり、ほかのオストメイトの話を聞きたいという声が多く聞かれるようになりました。そこで、平成18年より消化器外科医師と看護師有志により患者集会を開催しています。毎年、40~50名のオストメイト・家族が参加して、医師や看護師からのレクチャーを聞いたり、オストメイト同士の交流会を行ったりしています。
市民公開講座・茶話会
当院では毎年乳がん患者、前立腺がんや腎がんの理解のための市民公開講座や茶話会を企画・開催をしています。各診療科医師から、病気のことや最新の治療についてわかりやすく講演を行っており、好評を得ています。茶話会では
がん患者及びその家族に向け、看護師によるミニレクチャーや、心の悩みや体験などを語り合うための支援の場として
活用できるようにしています。
糖尿病週間
患者さんや地域住民の方々に対し、糖尿病の予防と正しい知識の普及の推進することを目的としています。
血糖測定・血圧測定などのサービスの他、糖尿病を専門とする医師・看護師などが個別の相談にも応じます
患者さんはもちろんご家族やご近所の方、病院職員、どなたでもご参加できます。
バーススクール開催
当院では妊婦さんおよび家族が主体的に妊娠・出産・育児を取り組むことができるように情報提供します。妊婦さん同士の友達づくりの場となっています。
第1課:[妊娠16週~妊娠28週まで]
・栄養士による妊娠中の栄養指導
第2課:[妊娠27週以降]
・ 母乳栄養について・乳房のケアについて・病棟案内・バースプランについて
第3課:[妊娠28週~妊娠32週ころ]
・ 分娩にむけての準備・入院時期と方法・分娩の兆候について・早期母子接触について・バースプランについて
両親学級:[妊娠34週~妊娠36週]
・ 立ち会い出産を希望される方は、ご夫婦で受講していただきます。
助産外来
当院で妊婦健診を受けられる全ての妊婦さんは、お産までに2回、助産師による外来を受診していただくことになりました。
助産外来は、ゆっくりとした雰囲気で、妊娠中の心配事の相談や、安心して出産を迎えられるよう、妊婦さんそれぞれの経過に合わせた保健指導を行い、サポートしてまいります。
保育を重視した小児病棟の取り組み
小児科病棟では、保育士が中心となり、単調となりがちな入院生活の中に四季に応じた様々な行事を取り入れ、子供たちが、笑顔を持てるような取り組みをしています。
心臓病患者家族のためのAED(半自動式除細動器)心肺蘇生法講習会
当院外来に通院しておられる患者さんやご家族が参加し、心肺蘇生法+AED使用方法を習得できるトレーニングコースがあります。
蘇生人形とAEDトレーナーを使用して実際に体験しながら学べ、インストラクターが丁寧にサポートします。
当院看護師も主体的にインストラクターを務めています。
遺伝診療科専任看護師
遺伝にまつわる不安や悩みに対応するために看護師が臨床遺伝専門医や各科専門識者と共にチームで支援しています。
- Q. 出生前診断ではどんなことがわかるのでしょうか?
- Q. 私の病気は遺伝子で診断できると説明を受けました。他の検査とどのように違うのでしょうか?
- Q. うちは癌家系で、親が癌になったので私も心配です。
遺伝医学の進展に伴い看護職はこのようなクライアントやご家族の悩みや不安に対応し支援していく必要が、今後より一層増えていきます。遺伝情報は、ご本人自身の将来やご家族にも影響を及ぼす重要な情報です。様々な観点から検討し、より良い選択ができるよう支援します。