千葉北総病院 看護部長挨拶

「ナースコールを鳴らさない看護」「患者さんの心と響きあえる看護」に向かって、 常に患者さんを第一に考え、患者さんの気持ちに応えて、患者さんと共に歩む看護を目指しております。

千葉北総病院 看護部長
増渕美恵子

こんにちは。副院長兼看護部長の増渕美恵子と申します。
さて、当院は、平成6年1月26日に印旛の地に産声を挙げ、25年を迎えました。
開院当時、53床で開始した入院病床は、順調に認可病床の600床まで拡大を図って参りました。

 施設設備を設計した時のコンセプトは、「amenity(快適性)」です。例えば、大部屋は4床室の作りであり、8.48m2/床と広い病床を確保しております (平成13年以前の既設病床は4.3m2/床以上が規定)。24時間を病床で過ごす入院生活において、生活空間の確保は大切な要件です。ほとんどの大部屋の中には、トイレと洗面所が設置されており、患者自身がセルフケアを行なうために配慮された造りとなっております。また、廊下を広く設計していることから、患者さんの移送はストレッチャーでの移動ではなく、ベッドを使って行なっております。このように患者さんに対しては療養環境、看護職員にとっては仕事がしやすい労働環境が確保されております。これは、設計の当初から会議に看護管理者が参画し、患者の立場を理解し、療養環境を知り尽くした看護師だからこそ可能であったことです。
 このようなハード面のamenityと共に、ソフトの面においてもamenityが追求されております。千葉北総病院の看護単位は、一般病棟が12看護単位、クリティカル領域は4単位、他に手術室や外来等、計18看護単位の構成となっております。一般病棟の構成は、臓器別に外科系と内科系が混合した構成(呼称センター)になっております。例えば、循環器センター、呼吸器センター、消化器センター、脳神経センター等です。勿論、外科系と内科系が合致しない診療科もありますので、全ての病棟がこのような構成ではありません。しかし、このような構成である利点は、一つの病棟で内科的に必要な看護と外科的に必要な看護を学べるので、ジェネラリストとしての成長がスムーズに図れます。当然、患者さんにとっても、集中管理が必要な場合を除き、内科的な治療を受けていた患者さんが、外科的な手術を受けるからといって、病棟を移動する必要はありません。このように、患者さんにとっても看護者にとっても、良い環境を提供しております。

 平成23年以降、電子カルテが導入され、記録等の情報に一元化が図られたのを皮切りに、看護の可視化に取組み始めました。働きやすい職場つくりにも取組んでいます。例えば、看護師の仕事軽減の一つとしてスポットチェックモニター(通信制バイタル測定器)を導入し、電子カルテに自動で測定データを入力できるシステムを導入いたしました(看護活動を参照)。その他、看護補助者の皆さんに夜勤を行ってもらい、患者さんの生活環境の支援を行っております。更に、平成27年度からは、千葉県看護協会のワーク・ライフ・バランス推進事業に参加して、より働きやすい職場を目指して改善を始めました。
 以上のような環境が整っている千葉北総病院は、千葉県の中で大きな役割を担っており、3次救急を対応する病院として、また基幹災害拠点病院としての役割機能が期待されています。このことを踏まえ、病院内では平成27年度に災害対策室が開設されました。災害対策室は、看護部の災害対策に関する委員会と連動した活動を行なっており、エマルゴをはじめとする災害に対する研修を行っております。また、急性期の病院として、急変した患者にスムーズな対応が出来るよう、看護師だけでなく、看護補助者を含めたBLS訓練を行なっております。その他、今年度よりeラーニング学習による学習環境を導入ながら、年間の看護教育プログラムの他に、必要な研修会を適時行ない、看護師の学習ニーズへの対応を行なっております。

 この他、2025年問題を見据え、地域包括ケアシステムにおける急性期の病院の役割を果たすべく、訪問看護ステーションにおける研修を行い、より患者さんの生活の場に則した退院指導が実施できるよう取組んでおります。今後は、看護実践能力評価と連動させながら、一定以上のラダー評価をクリアした看護師が退院する患者の生活の場を訪問し、生活の場から健康問題を解決できるシステムを構築したいと考えております。

 このような病院であることをご理解いただき、一緒に看護を実践していきましょう。