
オリエンテーション期間が終了すると配属病棟でのOJTが始まります。また、1年を通して集合研修も始まります。
研修は新人看護師に必要な基本的な知識・技術・態度を学びます。後半は受け持ち看護師として一人の患者さんの入院から退院までを指導を受けながら看護過程の展開を行います。これは各配属病棟での演習になります。その他、多重課題対応研修や感染防止研修、急変時対応研修など多くの知識・技術を学ぶ機会があります。
受け持ち看護師としての役割と責任を理解し、自立して役割行動がとれることを目的として研修を行っています。講義では、病院の理念、看護の基本方針の再確認を通して受け持ち看護師の役割・看護倫理についても再学習を行います。そして、自部署において実際の演習を通して受け持ち看護師の役割を学びそのプロセスをレポートします。その他、ポートフォリオを活用しての自己の目標設定をして、定期的に自己評価と他者評価を行い目標が達成できるよう支援します。
コースでの研修内容
受け持ち看護師としての実践を事例にまとめ示説発表します。このことを通して自分が行った看護を文章表現できる力を養い更に、看護観が深められることを目指しています。
ベーシックコースⅠは、初めてリーダーになる看護師を対象としたコースで、リーダーの資質や役割について講義を通して理解し、自部署にて演習を行います。ベーシックコースⅡは、ベーシックコースⅠ終了者の研修で、実際にチームリーダーとしての役割を担っている中で、自己の課題を明確にして、解決への取り組みを行います。
ラダーレベルⅣ相当の看護師を対象に、まず、問題解決技法についての講義を行い知識の上での理解をします。次に自部署における問題を一つ取り上げ、問題解決プロセスに沿って分析・解決策の実施・評価と取り組みその成果を発表します。この研修では問題解決のプロセスをしっかりと学びます。
下記のスキルアップ研修を実施しています。研修はスペシャリストである専門看護師・認定看護師が担当し各3~7回のコースとなっています。
1.新人看護師支援者コース
新人看護師が患者に安全なケアを提供できるように支援する新人支援者の育成研修を行います。研修は導入講義、実施指導の中間評価、最終評価の3期から構成されています。
具体的な研修内容
2.上級実践選択コース
部署で必要とされる上級専門分野の看護実践能力を促進することを目的とした研修です。
医療チームの一員として自己の役割を認識し業務に取り組むことができるよう研修を行います。
また、日常生活援助技術についてもシミュレーション研修を行い、各部署で活用できるように支援を行っています。