手術室業務

中央手術室には、22の手術室 があります。また、IVRセンターや皮膚科外来での小児麻酔などの全身麻酔を担当しております。麻酔科・ペインクリニックの担当する件数は、年間およそ7,240症例であり、そのうちおよそ1,040症例は緊急麻酔です。

曜日ごとに麻酔全体の責任者(スーパーバイザー)が、その日全ての麻酔業務を監督しています。患者さん一人一人の麻酔は、全例、麻酔科の医師が直接担当します。従って、麻酔科医師以外が麻酔を担当することはございません。

夜間は、緊急麻酔に備えて常に1名の麻酔科専門医以上の有資格者と1〜2名の医局員が当直をしています。

麻酔前の患者回診は麻酔監督者の役割であり。医局員1名とともに、手術前日午後に麻酔科外来へ手術患者さんを呼びインタビューを行っています。内容は患者さんの状態の把握と麻酔方針の決定です。インタビューを通じて麻酔の経過と実際を説明し、麻酔の理解を通じて恐怖心を取り除くようにつとめています。

スーパーバイザー 水野 並里 山本 森田 石川

手術までの流れ

  • 手術2日前まで
    麻酔依頼の提出
    各外科より、患者さんの氏名、年齢、性別、病名、手術名、採血データなどが知らされます。
  • 手術前日
    術前回診(月曜日の場合は金曜日となります)
    患者さんの病体や状態を把握する為に、直接お会いしてインタビューと麻酔に関する説明を行います。術前回診の担当医師は、手術を受けられる日のスーパーバイザー(監督者)ともう1人の麻酔科医の2名で行います。気になることやご心配、ご相談は、ここでお話しください。我々も、麻酔をご理解いただくことで、少しでも患者さんのご心労を軽くしたいのです。また、患者さんから得られた情報をもとに麻酔方針を決定します。
  • 手術当日
    麻酔方針の確認と検討
    患者さんをお迎えする前に、麻酔科医全員で当日の麻酔症例を検討いたします。

conference1
カンファレンス全体の様子

conference2-1
坂本教授の前でプレゼンする金講師

≫ 患者さんのお迎え
手術室入り口にて、担当麻酔科医と看護師の両名が患者さんをお迎えします。このときの本人確認として、リストバンド(患者情報の印刷された腕輪)をデジタル確認するとともに、患者さんに氏名等をお聞きし確認いたします。

≫ 手術室への搬送
手術室入り口から各手術室までは、担当麻酔科医と看護師の付き添いのもと、患者さんの状態に応じて、徒歩、車いす、ストレッチャー(寝台車)でご案内いたします。

≫ 手術室入室から退室まで
安全な麻酔管理に必要なモニター類を患者さんに装着します。その後、必要な麻酔を行い、確認後、手術の準備に入ります。手術終了後、麻酔からの覚醒や状態を確認後、病棟へ連絡します。病棟から看護師がお迎えに上がります。通常、ストレッチャー(寝台車)で病棟におつれいたします。

opepic1
手術室の廊下

opepic2
手術室内の様子

opepic3
万全の準備で臨みます

麻酔の種類

opepic5 全身麻酔を行う河原助手

1. 全身麻酔
2. 硬膜外麻酔
3. 脊椎麻酔
4. 神経ブロック