公開日:2025.09.30

私立大学の看護学部・看護学科に進学するメリットは?国公立との違いや大学選びのポイント

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監修者
日本医科大学
2026年に150周年を迎える伝統ある大学です。建学の精神「済生救民」と学是「克己殉公」のもと、医療や看護に関する学びを支え、正しく信頼できる情報を広く社会に発信しています。
記事を書いた人
看護師メディア編集部
日本医科大学医療健康科学部看護学科の教育理念「豊かな人間性を有する質の高い看護師・保健師の養成」を基に、未来の看護師を支える情報を丁寧に発信します。学びやすさと正確さを両立させた記事づくりを心がけています。

看護師を目指している方にとって、どの進学先を選ぶかは大きな悩みの一つです。選択肢の一つとして私立大学の看護学部や看護学科がありますが、ほかの進学先と比べてどのような違いがあるか気になるところでしょう。

本記事では、私立大学の看護学部や看護学科のメリットや、国公立大学との違い、入試方式、学費、奨学金制度などについて解説します。進路選びの参考にぜひご活用ください。

そもそも私立大学ってどんなところ?

大学で看護を学ぶ場合、進学先には私立大学と国公立大学の選択肢があります。国公立大学は、国(国立大学法人)や地方自治体(公立大学法人)が設立・管轄しています。一方、私立大学は、学校法人や企業などが設立している大学です。

私立大学は、国公立大学に比べて運営方針や教育内容などの自由度が高く、独自の教育環境や設備が整っているのが特徴です。看護系の学部や学科においても例外ではなく、多くの魅力があり、環境によっては国公立大学では得にくい学びも得られる点がメリットといえます。ただし、その分学費は国公立大学より高めの設定になっています。

このように、私立大学と国公立大学はそれぞれ異なる特徴を持ち、メリットやデメリットに感じる点も人それぞれです。そのため、入試や環境、学費、卒業後の進路などの情報をよく調べて比較し、自分に合った大学を選ぶことが大切です。

私立大学の看護学部・看護学科を選ぶメリット

進学先を選ぶ際は、その進路を選ぶとほかと比べてどのようなメリットがあるかを押さえておく必要があります。ここでは国公立大学との比較も交えつつ、私立大学の代表的なメリットを紹介します。

設備や教育環境が整っている

看護をより実践的に学ぶためには、教育環境や設備の充実度が欠かせません。私立大学では最新の施設や機器を導入している傾向が高く、大学によってはAI(人工知能)やVR(仮想現実)を活用した先端的な教育環境も用意されています。VRを使えば、仮想空間での体験型学習を通して能動的に学ぶことも可能です。

国公立大学においても、国からの補助金や給付金を活用することにより設備が整っているケースはあります。ただし、学修環境などの基準が一律で決められているため自由度は低く、私立大学のほうが大学ごとの特色を活かした環境で学びやすいといえます。

大学数が多く選択肢が広い

文部科学省が2025年3月にまとめた資料によると、全大学810校のうち、国立は86校、公立は102校、私立は622校で、私立大学が全体の約77%を占めています。

参照:私立大学に関する現状等について(令和7年3月10日)|文部科学省

私立大学は国公立大学に比べて圧倒的に大学数が多く、たくさんの選択肢の中から自分に合った大学を選びやすいのが大きな魅力です。

受験科目が少ない

私立の看護学部や看護学科の入試科目は、英語が必須、国語や数学、理科から1科目または2科目選択のパターンが多く見られます。それに対して、国公立大学は原則共通テストの受験を必要とし、大学にもよりますが、6教科8科目など一般的に範囲が広いのが特徴です。

一部の私立大学では、科目試験に加えて小論文や面接を課すケースもありますが、国公立と比較すると、対策すべき範囲は狭いといえるでしょう。

数学に関しても、国公立大学受験では数Ⅰや数Ⅱ、数A、数B、数Cが必要となるケースが多いのに対し、私立大学の出題範囲は数Ⅰや数Aが主流です。このように、私立大学受験のほうが学習範囲を限定しやすく、自分の得意分野を活かして入試対策を進めたい場合に有利といえます。

【関連記事】看護師を目指すなら「偏差値」はどこまで重要?大学選びのポイントと併せて解説

入試形態が多様で何度も受験できる

私立大学の入試形態は「一般選抜」「大学入学共通テスト利用入試」の大きく2つに分けられます。このうち、一般選抜はその大学独自の試験を実施する入試形態です。

一方、大学入学共通テスト利用の場合は大学独自の個別試験は実施しないのが主流となっています。そのため、国公立大学の看護学部を目指す場合に、大学入学共通テスト利用入試を実施している私立大学を併願で出願すれば、受験勉強の負担を増やさず進学の選択肢を増やすことも可能です。

自分の得意分野に絞って一般選抜を受ける以外に、共通テストで併願を狙うなど、多様な戦略を立てやすいのは私立大学のメリットといえるでしょう。また、私立大学の入試日程は大学によって異なるため、日程がかぶらない限り何校でも受験できるのもポイントです。

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看護系の学費は高い?私立大学の費用感は?

私立の看護学部や看護学科に進学するにあたって、学費は特に気になるポイントでしょう。ここでは、看護系の学費や私立大学の学費がどれくらいかかるか、具体的に解説します。

看護学部・看護学科の学費について

一般的な文系の学部と比べると、看護学部や看護学科の学費は高めになる傾向です。これは、看護の実習にともなう費用や、施設や設備に費用がかかることが関係しています。

また、学生をサポートする体制やカリキュラムが充実している分学費が高めになる場合もあり、費用が上がる要因は大学によってさまざまです。

私立大学の看護学部・看護学科の学費について

私立大学の看護学部や看護学科に進学する場合、一般的な相場として、4年間の総額で5,000,000~7,000,000円程度の学費がかかります。

特に、入学初年度は入学金などが加わるため費用がかさむ傾向があります。2023年度の文部科学省の資料によると、私立大学の看護学部や看護学科の初年度納付金は平均1,501,799円で、その内訳は入学金262,142円、授業料996,528円、施設整備費243,128円です。

参照:令和5年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金等平均額(定員1人当たり)の調査結果について|文部科学省

一例として、2026年に新設される日本医科大学医療健康科学部看護学科では、初年度納付金は1,700,000円となります。内訳は入学金400,000円、授業料1,050,000円、施設整備費250,000円です。

一方で、国立大学の学費は文部科学省が定める標準額に基づいており、入学金は282,000円、授業料は年間535,800円が基本で、4年間の総額では2,425,000円です。ただし、この額はあくまで標準額であり、大学や学部、学科によって別途かかる費用が異なるケースもあります。

参照:国立大学等の授業料その他の費用に関する省令|e-Gov 法令検索

このように、私立大学は国立大学に比べると学費が高い傾向にあることがわかります。なお、公立大学は国立大学のような「標準額」はありませんが、授業料の平均は私立大学より低い傾向です。

私立大学の看護学部・看護学科に進学するなら知っておきたい支援制度

私立大学に魅力を感じていながらも、学費に不安があり悩むケースもあるでしょう。この場合は、さまざまな支援制度を活用するのも一つの手です。ここでは、私立の看護学部や看護学科に進学する方が利用できる支援制度を紹介します。

奨学金制度

看護系の私立大学に進学する際、以下のような奨学金制度を上手に活用することで経済的な負担を軽減できます。

  • 各大学による奨学金
  • 日本学生支援機構による奨学金
  • 病院による奨学金

大学によっては独自の奨学金制度が設けられています。学業成績や家計状況に応じて支給される場合があるので、志望する大学で実施しているか確認してみるとよいでしょう。

「日本学生支援機構(JASSO)」には、返済不要な「給付奨学金」と返済が必要な「貸与奨学金」があり、貸与奨学金は無利子の第一種、利子つきの第二種に分けられます。

また「病院による奨学金」は、卒業後にその病院で一定期間勤務することを条件に学費を支援してもらえる制度です。

看護師等修学資金貸与制度

「看護師等修学資金貸与制度」は、各都道府県が実施している支援で、看護職(看護師、保健師、助産師など)を目指す学生に修学資金を貸与する制度です。卒業後に全額返金が基本ですが、その自治体内の病院や医療機関で看護師などとして一定期間勤務することにより、返還免除申請も可能です。

免除を受ける場合、将来の勤務地域が限定されるため「地元に就職したい人」や「その地域の地域医療に貢献したい人」に適しています。反対に、将来の就職先を自由に選びたい場合は制約がデメリットになる可能性もあるため、進路の希望と照らし合わせて活用を検討しましょう。

教育ローン・分納制度など

民間金融機関が扱う教育ローンを利用するのも一つの方法です。奨学金は学生本人が対象なのに対し、教育ローンは原則として保護者(主に生計を維持している方)が対象です。大学と金融機関が提携して教育ローンを設けていることもあるため、利用を検討する際は志望先の大学で案内されていないか調べてみるとよいでしょう。

民間金融機関以外には、日本政策金融公庫が扱う「国の教育ローン」があり、先述の日本学生支援機構の奨学金との併用も可能です。

また、学費の分納が認められている大学もあります。分納については「2年次以降に利用可能」など利用条件が設定されている場合もあるため、事前によく確認しましょう。

私立大学の看護学部・看護学科を選ぶためのポイント

私立大学は数が多いだけに、学校選びに迷うこともあるでしょう。ここでは、私立の看護学部や看護学科を検討するときのポイントを4つ紹介します。

教育内容や方針

看護系の進路に進む方にとって、看護師資格を取ることは一つのゴールであり、看護師になるための学びとして、どの大学も講義や演習、実習の構成は共通しています。ただし、その具体的な内容は大学ごとに異なるため、詳しく確認することが大切です。

特に、教育内容や方針は私立大学ごとに独自の特色があります。入学者の受入方針(アドミッション・ポリシー)や大学の理念なども含め、自分の学びたいことが含まれているか、方向性が合っているかを確認しましょう。

附属病院との連携有無

附属病院の有無も重要なポイントです。附属病院がない場合、実習の際は大学と提携した病院に派遣という形になることから、実習先へのアクセスなど、思ったより負担が大きくなる可能性があります。

一方、附属病院のある大学に進学した場合、多くの場合は附属病院で実習が行なわれます。附属病院は大学と隣接した場所に位置していることが多いため、大学から遠い場所に通うのと比べて実習時の負担は軽いと感じられるでしょう。

卒業後の進路

看護系の進路は、病院や診療所をはじめ、高齢者施設、市区町村の保健センターや保健所、訪問看護ステーション、学校、企業、大学院進学などと幅広いのが特徴です。看護の道を選ぶ方はそれぞれ自分の将来像をイメージしている場合もあるかもしれませんが、将来の勤務先によっても働き方や仕事内容は異なってきます。

そのため、大学を選ぶ際は「自分の将来の看護師像を実現できる進路選択が可能か」も見ておきたいポイントです。入学してから想定と違うと感じることがないように、各大学の就職実績や進学実績もあらかじめチェックしておきましょう。

立地環境や通学のしやすさ

大学までのアクセスのしやすさや自宅からの距離なども、志望先選びの重要な要素です。通学にかかる交通費や時間は毎日のことなので、一時的には頑張って通えても卒業までの数年間となると無理が出てきてしまう場合もあります。

また、アルバイトしたい場合の環境はどうか、下宿の場合は物件の選択肢があるか、生活はしやすいかなど、大学の周辺環境もしっかり確認するのがおすすめです。

【2026年4月開設】日本医科大学看護学科で看護師を目指そう

2026年4月に開設される日本医科大学看護学科の特徴や魅力を紹介します。

日本医科大学看護学科の特色

日本最古の私立医大である日本医科大学は看護教育の歴史も古く、1921年設立の看護婦講習所に始まり、100年を超える歴史を持っています。

日本医科大学では、2026年4月に医療健康科学部看護学科が新設されます。入学者は、所定の単位を修めることで看護師と保健師の国家試験受験資格が得られます(保健師に関しては選抜制を予定)。

また、同時開設の大学院(看護学専攻修士課程)を修了すれば、助産師の受験資格も得られます。

アクセス良好かつ付属病院に隣接の新キャンパス

日本医科大学の医療健康科学部看護学科は、2026年4月に新キャンパスとして武蔵小杉キャンパスをオープンします。キャンパスは東急線やJR線が乗り入れる武蔵小杉駅、またはその隣の新丸子駅のどちらからもアクセス可能。

付属の日本医科大学武蔵小杉病院は、キャンパスに隣接した立地です。地域の中核病院として機能する、ほぼすべての診療科を備えた総合病院を実習先とし、学びと実践を直結させた教育が可能です。

最先端の設備・教育環境

日本医科大学では、最先端の技術を教育現場に積極的に導入しています。講義のほぼすべてがe-Learningによりライブラリー化され、いつでも復習できる環境を整備。さらにVRを活用した救命救急体験や、AIを用いたアンドロイド型模擬患者による実習など、実践的かつ臨場感のある学びを実現しています。

看護学科においても、武蔵小杉キャンパスに先端的な教育環境を整備し、充実した学びの場を提供します。さらに、付属病院が導入しているECMOカーをはじめ、最前線の救急医療における取り組みなど、将来の看護師に必要なスキルを身につけられる環境が整っています。

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まとめ

私立大学の看護学部や看護学科は、充実した設備や多様な入試制度、手厚い支援制度など多くの魅力があります。学費は国公立大学より高めですが、その分だけ特色ある学びを受けられるのが強みです。

2026年4月に開設される日本医科大学医療健康科学部看護学科では、最先端の教育環境や付属病院との連携により、将来の看護師を目指す学生に理想的な学びの場が整っています。看護系への進路を考えている方は、日本医科大学医療健康科学部看護学科の案内も一度ご確認ください。

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