論文の投稿にあたり、
 粗悪学術誌(ハゲタカジャーナル・Predatory Journal)にはご注意ください!
 
                                                                                 
 粗悪学術誌(ハゲタカジャーナル・Predatory Journal)とは?

 
オープンアクセス誌(著者が論文の投稿料を支払うことで読者は論文を無料で読める形式の雑誌)の中で、著者から論文投稿料(APC=Article Processing Charge)を得ることのみを目的として、査読誌をうたいながらも、まともな査読を行わない学術誌のことです。そのため掲載される論文の質は保証されず、場合によっては金銭的なトラブルに発展する危険性もあります。

注意1
:PubMed収録論文の中には粗悪学術誌の論文が混在していますので、注意が必要です。 
 
注意2:怪しい雑誌のサイトに表示されているImpact Factor(IF)は、正規のImpact Factorではなく、別の指標をそれらしく表示している場合が多く、悪質です。雑誌サイトのImpact Factorをそのまま信じず、必ずJCRを検索して確認することが必要です。

*2019年に日本医学会より注意喚起がありました。

 <粗悪学術誌をチェックするためのサイトリスト>
その雑誌や雑誌の出版社が、以下のリストやデータベースに採録されていれば信頼性が高いと判断できます。

 
出版社をチェックする!
 ・Committee on Publication Ethics(COPE):
出版倫理委員会のメンバーリスト
 ・Open Access Scholarly Publishers Association(OASPA) :
オープンアクセス学術出版社協会のメンバーリスト

 
雑誌をチェックする!
 ・Directory of Open Access Journals(DOAJ)
:OpenAccess学術誌要覧
 ・Web of Science
 ・JCR 
 ・NLM catalog
:検索結果に"currently indexed in MEDLINE"の表示があるかを確認!

 ・Think Check Submit 
:チェック項目がまとまっているサイトです。

 
  粗悪学術誌の特徴
 粗悪学術誌をはっきり見分けることは困難ですが(疑わしい、グレーな場合が多い)、以下のような傾向があります。

 ・
雑誌の出版社のサイトにEditorial Officeの住所、メール、電話等の情報が明記されていない。
 ・雑誌の名称やロゴ、表紙デザイン等が、有名な雑誌のものに酷似している。
 ・編集責任者が明確ではない。
 ・査読期間が極端に短いことをうたっている。
 ・研究者に直接メールで投稿を促してくる。
 ・論文の著作権に関する取扱いが明記されていない、または著作権は出版社が保持すると記載されている。
 ・雑誌の出版社が、短期間に不自然に多くの雑誌を発行している。
 粗悪学術誌に投稿することには、どんな問題があるのか?

 ・不当に高額な料金請求を受けるなど、投稿料金に関するトラブルにあう可能性があります。
 ・投稿後に問題に気づいて論文を取り下げようとしても撤回されない、又は撤回のために料金を請求される
  場合があり、他の雑誌に投稿しなおすことができなくなる恐れがあります。
 ・適切な査読を受けられないため、論文の質が低下し、他の研究者から引用される可能性が低下します。
 ・論文の長期的なアクセスが保証されない恐れがあります。
 ・粗悪学術誌の論文が出回ることで、査読論文や学術雑誌全体の信頼に悪影響を及ぼします。