ヒトの持つ遺伝子配列の解読が完了し、その応用が待たれるポストゲノム時代にも対応し、また全学的な形態系解析研究の拠点施設となるために、2009年度に新設されました。電子顕微鏡をはじめ、最新の共焦点レーザー顕微鏡などの形態解析機器を充実させ、生物・医学領域の形態機能、バイオイメージングに関するさまざまな研究・教育に貢献しています。


2.実験動物管理室 link(*動物実験等に関する情報はこちら)

 動物実験を行うには、適切な飼育環境の維持が欠かせません。また動物福祉の観点から、実験計画には慎重な考察が求められます。当室は動物実験に関する諸業務と助言、トランスジェニック動物の受け入れ、移出の際の検疫など、正しい科学性と倫理性に基づいた研究を行う環境を整備し、多くの研究者を支援しています。


3.磁気共鳴分析室

jiki 医学研究者とNMR技術の専門家が一堂に会し、生物試料を対象としたNMR技術の研究開発が行われています。「NMRモード解析法(特許第6281973号)」は、従来とは全く異なる発想に基づく分析手法であり、現在、血清や髄液の新しい検査技術としての臨床研究が進められています。2019年度に導入されたFT-NMR装置には、組織や細胞を非破壊的に測定できる「FGMAS」機能も装備され、新しい病態評価法としての応用が期待されています。


 生命科学研究センター棟および丸山記念研究棟内に設置され、分子生物学、病理組織学、生化学、細胞培養等の各種実験室に、次世代シーケンサーを含む分子生物学実験関連装置、病理組織標本作製装置、プレートリーダー、フローサイトメトリー等が設置されています。また大型オートクレーブ、蒸留水作成装置設備も有し利用者の研究をサポートしています。


5.分子解析研究室

 分子解析研究室は、核酸やタンパク質といった分子の解析機器を備えています。具体的には、分離・精製用の超遠心機や超音波破砕機、タンパク質、代謝物の解析用の質量分析器、検出に用いる吸光度測定機器やイメージャー、核酸を増幅・定量するためのサーマルサイクラーの他、複数台の次世代シーケンサーを保有しています。また、標本作製のための器具や、顕微鏡も揃えています。


6.細胞解析室

 フローサイトメーターは個々の細胞や粒子の数やその特性を解析する機器です。多様な細胞集団の中から目的のマークを発現した細胞を同定しそれらの性質を解析するセルアナライザーとそれらの細胞を分取するセルソーターがありますが、本細胞解析室ではその双方が設置されており、基礎・臨床医学を通じ多くの実験に使用されています。


7.千葉北総病院研究室

 2019年度から、組織改組により共同研究施設の一室になりました。当研究室には核酸、蛋白、細胞培養、病理、P2、動物実験室から構成されており、フローサイトメーター、リアルタイムPCR、動物実験、細胞培養、プレートリーダーによる実験、組換えDNA実験、病理組織研究(クライオスタット、パラフィン)が可能です。共用のディープフリーザー、オートクレーブ、蒸留水作成装置設備も有し利用者の研究をサポートしています。