診療内容

日々、「挑戦」をモットーに。

外傷診療:重症外傷センターとしての責務

中央手術室までの搬送が間に合わない超重症例では、センター内の手術室で開頭・開胸・開腹手術を行います。複数部位に重篤な損傷がある外傷例では、多部位同時手術もいとわない、徹底した積極的治療方針をとっています。 また、放射線科とも連携し、IVRによる迅速な止血術も行います。チームワークを武器に、防ぎ得た死亡(Preventable Trauma Death)の撲滅は勿論のこと、予測救命率の低い重症例をも、救命・転帰予後改善を目指します。


Acute Care Surgery

外傷だけでなく、消化管穿孔・腸管虚血・急性胆嚢炎・腹部大動脈瘤破裂など、腹部救急疾患を集約し積極的に手術を行っています。戦略としてダメージコントロール手術や腹部開放創陰圧療法を駆使し、救命率向上を目指しています。初療から術後管理まで一貫した治療を行うことで、重症例の救命が可能になると考えています。血管緊急症は心臓血管外科と連携し、緊急手術を行います。がん患者さんの急性期病態への対応も、消化器外科と連携し行っています。

脳血管障害

重症くも膜下出血患者の脳動脈瘤クリッピングや動脈瘤コイル塞栓術、神経集中治療は我々の最も得意とするところです。救命救急科専門医であり、脳神経外科専門医・脳血管内治療専門医でもある医師が治療します。脳神経外科定位脳手術による脳内血腫除去術や脳血管バイパス術、および脳梗塞に対する血管内手術などにおいても、脳神経外科や脳神経内科と連携しつつ、積極的な早期治療の方針をとっています。

整形外科救急:Preventable disability 撲滅のために 

整形外科専門医と救命救急専門医を併せ持つ医師が開放骨折、骨盤骨折や軟部組織感染症などに対応します。急性期診療から根治治療、術後管理まで一貫して関わることで、患者さんの生命転帰はもちろん、患者さんの機能転帰をも見据えた診療を行います。すべては患者さんの社会復帰のために。

熱傷・切断肢再接着

専属の形成外科スタッフと連携し、広範囲熱傷に対して早期植皮術を行い、救命率向上を得ています。 また高度救命救急の要件である、四肢再接着も迅速な手術を行います。

中毒診療

中毒患者への適切な対応は高度救命救急センター認定の要件の一つです。我々は日本中毒学会のクリニカルトキシコロジストを持つ専門医集団でもあります。適切な初期診療のみならず、血液浄化や高圧酸素療法などを駆使し、患者さんの尊い生命を守ります。

集学的集中治療による救命患者の治療

呼吸循環管理と体液管理を中心にして、肝・腎など代謝臓器不全に対する持続的血液濾過透析法(CHDF)や経皮的心肺補助循環(PCPS、ECMO)、血漿交換療法などの血液浄化法を駆使した集中治療を行います。心臓血管集中治療科、外科系集中治療科、リハビリテーション科とも連携し、緻密な患者管理による集中治療で患者救命を目指します。

産科救急 

当院産婦人科との連携により、周産期救急にも積極に取り組んでおります。周産期初期診療アルゴリズム(PC3)へのコース参加も推奨し、重症産科救急の初期対応、蘇生治療に貢献します。

精神疾患合併症への対応 

自殺企図者やICUにおける譫妄症例などに対して、センター専従の精神科医による診療が行われています。ゲートキーパーの一員として、チームアプローチによる自殺企図者へのサポートを行います。

災害医療・病院前救護

当科スタッフには、災害医療支援チームである東京DMAT(Disaster Medical Assistance Team)、日本DMATへの参画や、国際保健医療のナショナルチームであるJMTDR(JICA)へのコミットを強く推奨しており、多くの同門が日本・世界の災害分野で活躍しています。病院前救護では、東京消防庁と連携しドクターカー(Doctor Ambulance)を運用しています。また、警視庁の協定によりIMAT (Incident Medical Assistance Team)を組織しています。平時の病院前救護のみならず、災害現場、テロ対応など、地域の安全・安心に大きく貢献し、本学の建学の精神「済生救民」、学是「克己殉公」の精神の具現化を目指しています。

お問い合わせ

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日本医科大学付属病院

〒113-8603 東京都文京区千駄木1-1-5
TEL: 03-3822-2131(代表)

夜間・休日救急外来
TEL: 03-5814-6119
(午後4時00分~翌日午前8時00分・土曜:午後2時00分~翌日 午前8時00分)

※休日(日曜・祝祭日、年末年始(12月30日~1月4日))、創立記念日は24時間対応しております。

私設サイト

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救命救急科

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