栄養科

当科のおもな特徴

本院の栄養科は、診療共用部門に位置し院長直属のコメディカルとして他部門と協力しながら活動しています。
年齢、病状を考慮した適切な病院食を安心・安全に提供する事を心掛けています。病状が思わしくない方や化学療法による食欲低下及び嚥下障害などで食事を摂れない方には、状態に応じた食事調整を行い、必要な栄養を摂取する事で早期回復・早期退院へと繋げることを目指しています。
また、医師の指示に基づき患者さんの病態に応じた食事療法の提案を行っており、年間5000件以上の栄養食事指導を実施しています。

治療と癒しの食事療養

1. お好きな料理を選んでいただきます

一般食及び妊産婦食をお召し上がりの方を対象に毎食選択メニューを実施しております。
毎食「AとB」2種類のメニューからお好きな方をお選びいただけます。
朝食は「和食とパン食」から、昼・夕食は「肉料理と魚料理から又は、麺料理とご飯もの」などバラエティーに富んだメニューをご用意しております。

2.適温の食事

ニュークックチルシステムを導入しております。再加熱カートを導入、特別なお盆と食器を使用しカート内で温かい料理を加熱、冷たい料理は冷却し適温のお食事をお届けしています。

eiyou1
eiyou2
eiyou3

3.毎月2回“行事食”を実施しています

季節感を演出した松花堂弁当を毎月提供しております。

eiyou4
eiyou5

4.出産・お祝い膳

ご出産を終えたお母さまに、ささやかなお祝いメニューをお出しいたします。

eiyou6

食事療法と栄養管理

治療目的の食事いわゆる治療食は、医師の指示により管理栄養士が病状に応じた食事を調整し、提供いたします。

1. 一般治療食

年齢、性別、身長に対応した、特別な制限がないバランスのよいお食事です。

2. 特別治療食

糖尿病、心臓病、腎臓病など各疾病の治療のためのお食事です。エネルギー・塩分・たんぱく質量などが調整されています。

3. 食欲不振対応食

食事が進まない場合、主食、飲み物、栄養補助食品などを嗜好や食事量に合わせて個別に調整できるお食事です。管理栄養士がベッドサイドに伺い、一緒に食事内容を検討致します。

4. 嚥下困難食

食べ物を飲み込む(嚥下)機能に障害がある方向けのお食事です。
段階に応じてペースト食、粒ミキサー食、ムース食、とろみキザミ食の形態あります。

5. アレルギー対応について

食物アレルギーをお持ちの方には、アレルギー食品を除去したお食事を提供します。アレルギーをお持ちの場合は病棟スタッフにお伝えください、ご入院後に管理栄養士が病室に訪問して詳細を確認します。嗜好上の好き嫌いはお受けできませんのでご協力をお願いします。食物アレルギーをお持ちの場合は選択メニューの対象外となりますので、ご了承ください。

6. 食事相談

食事や栄養に関する不安、疑問のある患者さんの相談に応じています。

栄養食事指導のご案内

1.外来・栄養食事指導

医師の指示に基づき、疾病の治療および悪化を防止するための食事療法についてお話し致します。患者さんごとの生活習慣に合わせて、継続的に支援させていただきます。

2.入院・栄養食事指導

入院中の食事療法の説明、退院後の注意点を確認します。普段の生活習慣を伺いながら、退院後の食事について具体的に提案させていただきます。

  • 個人栄養指導(予約制です、希望される場合は主治医にお伝えください)
曜日 午前 午後
月~土 9:00~9:30 13:00~13:30
9:30~10:00 13:30~14:00
10:30~11:00 14:00~14:30
11:00~11:30 14:.30~15:00
11:30~12:00 15:00~15:30

※土曜日は14:30~が最終です。

3.外来化学療法を実施している方への栄養指導

化学療法中、ベッドサイドにて食事摂取状況や副作用の確認を行います。
食欲不振、味覚異常、口内炎など、化学療法特有の副作用に応じて、調理の工夫や栄養補助食品の紹介をさせていただきます。

その他の取り組み

1.NST(栄養サポートチーム)

当院では、医師・歯科医師・看護師・管理栄養士・薬剤師・臨床検査技師・言語聴覚士など多職種が協力しNSTの活動を行っています。病態に応じた適切な栄養管理を行い、患者さんの治療を栄養面からサポートしています。

2.回診・カンファレンス等

緩和ケアチーム、褥瘡チーム、集中治療室、移植手術(血液内科)、糖尿病教育入院、など様々な回診やカンファレンスに参加しています。

3. 臨地実習の受け入れ

栄養士および管理栄養士免許取得のための実習生の受け入れを行っています。