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新年の御挨拶

20240101新年の御挨拶日本医科大学武蔵小杉病院
院長 谷合信彦

 皆様、明けましておめでとうございます。
武蔵小杉病院は新病院開院3年目を迎えました。
 当院は昨年、病院機能評価を受審し、認定されました。病院機能評価とは、病院を客観的に評価する取り組みのことであります。病院の品質を向上する目的で、日本医療機能評価機構が実施しております。第三者の立場で、組織全体の運営管理および提供される医療について評価を行い、病院の位置付けや問題点を明らかにしております。 この評価を受審することで、病院の更なる改善活動を推進し、病院体制の一層の充実や医療の質の向上に寄与したと思っております。
 また、昨年10月より神奈川県の紹介受診重点医療機関に指定されました。神奈川県内で53施設が認定されております。紹介受診重点医療機関とは、かかりつけ医などからの紹介状を持って受診いただくことに重点をおいた医療機関であります。原則として、かかりつけ医等からの紹介状を持って受診をする医療機関であり、より専門的な検査や治療を重点的に行います。 紹介受診重点医療機関を受診される際には、まず身近なかかりつけの医療機関を受診していただき、専門的な検査や治療が必要と判断された場合に、紹介状を持って受診いただくようお願いしております。今後も地域連携病院と連携を強化することにより、地域医療の中核病院としての役割を果たしていきたいと思っております。
 また、一昨年より開始したロボット(ダヴィンチ)手術は150例を超えております。患者に優しく、より良いQuality of Life(生活の質)を求めて低侵襲手術を推奨させております。現在、消化器外科(食道癌、胃癌、大腸癌、直腸癌、肝臓癌、すい臓癌、鼠経ヘルニアなど)、泌尿器科(前立腺癌、膀胱癌、腎臓癌など)に対して、手術を行っております。ロボット手術は今後その領域は拡大されていくものと思われます。
 小児周産期医療においても、お産件数は年間950件を超えました。またNICUに入室した赤ちゃんは延べ数4400名いました。多くのお母さんたちに「日本医大でお産をしたい」と思っていただけたことは病院として大変誇りに思っております。また、当院内にある川崎市中部小児急病センターでは3000名の子供たちの休日夜間の診察を行ってまいりました。そのうち500名の子供たちが入院を要しました。中原・高津区地域の子供の救急を一手に引き受けております。
 さらに、救急医療に関しては救急車による救急患者の搬送を、積極的な応需を行ってまいりました。年間約7000台の救急搬送患者を24時間365日、受け入れてきました。さらに、病院屋上のヘリポートを利用した川崎市消防局との合同訓練では初めて、当院へリポートに消防局のヘリコプターが着陸し、模擬患者の搬送訓練を行いました。災害発生時に災害拠点病院の役割を十分発揮できることが改めて証明されております。
 最後に日本医科大学武蔵小杉病院が地域の中核病院として、今後も地域の皆様に信頼され、愛される病院になるように、職員一同努力していきたいと思っております。どうぞよろしくお願い申し上げます。
 年頭にあたり、同窓の皆様のご健勝とご発展を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。