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ペースメーカー・埋込み型除細動器(ICD)

洞機能不全や房室ブロックなどの脈拍数が少なくなる不整脈では、めまい・胸部不快感・失神などの症状が現れることがあります。これらの症状に対して、ペースメーカーを植え込む治療を一般的に行います。
ペースメーカー植込み手術は、電気刺激を心臓に伝える電極を心臓内に留置し、本体は左または右前胸部に植え込みます。通常、局所麻酔下に1~2時間で植込み可能です。
また、心室頻拍や心室細動などの脈拍数が極端に早くなりショック状態に陥ってしまう不整脈は、致死性心室性不整脈と呼ばれており、早急に電気ショックをかけなければ致命的となります。この電気ショックをかける機器をペースメーカーと同様に小型軽量化し、体内に植え込めるようにしたものが埋込み型除細動器(ICD)です。ICD植込み手術は、ペースメーカーと同様に心臓内に電極を留置し本体は前胸部に植え込みます。通常、全身麻酔下に1~2時間で植込み可能です。
さらに最近では重症心不全の患者さんに対する新しい治療法として、心臓再同期療法(両心室ペーシング:CRT)が注目を集めています。心臓は4つの部屋に分かれており、それぞれの部屋を最も適したタイミングでペーシング(刺激)することで、心臓の機能を高めることができます。CRTはペースメーカーやICDと同様の手技で植え込み可能です。
これらの心臓リズムを調節する機器を心臓リズムマネージメントデバイスあるいは単にデバイスと呼びます。デバイスは電池を内蔵しており、当然ながら寿命があります。電池消耗の際は電池交換を行いますが、当院では局所麻酔下に30分程度の所要時間で電池交換を行いますので日帰り手術が可能です。
デバイスは植込み後のフォローアップ外来が重要で、定期的(3~6カ月に一度)に外来を受診していただき、デバイスの不具合の有無や電池消耗の程度を調べます。当院では年間150例を超えるデバイス関連手術を行っており、豊富な知識と経験により重症合併症に対しても適切な対処が可能です。

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