無痛分娩のご案内

当院では、2024年4月1日より経産婦への硬膜外麻酔による無痛分娩を提供しております。

産婦人科医・麻酔科医・助産師が協働し安全な計画無痛分娩を実施できる体制を整えております。

(*)原則的に、入院予定日前に陣痛発来で入院した場合や夜間・休日は無痛分娩を行っておりません。

(*)無痛分娩の予約枠が取れにくい状況になっております。

当院の無痛分娩の説明書 PDF (PDF:587KB)

  • ・日本医科大学付属病院 無痛分娩施設情報一覧 PDF(準備中)


~ 無痛分娩のご希望の方へ ~

  • ①無痛分娩のご希望の方は外来の初診時にお伝えください。

妊娠12週以降に妊婦健診で受付を開始いたします。

②妊娠20週~妊娠34週の間に無痛分娩クラスの受講をしていただき、当院の無痛分娩の説明を行います。

③妊娠34~36週頃に麻酔科の、麻酔科外来へ受診していただきます。

(*)病棟の状況等によって、ご希望に添えない場合があることをご了承ください。

  ~ 当院での無痛分娩の流れ ~

妊娠38週~39週に入院とします。

1日目:子宮頸管の拡張を行います。

2日目:頸管拡張が十分であれば、分娩誘発及び無痛分娩を開始し分娩を目指します。

(詳細は当院のマニュアルを参照とします)

(*)麻酔担当医は分娩時に自力で「いきむ」ことができるように、麻酔薬の投与量を調整いたします。つまり、完全に痛みの消失を目指すのではなく痛みを制御し安全に分娩に至ることを目標とします(具体的には一番痛い時を10点満点として2~3点程度の痛みを目指します)。

~ 分娩中の過ごし方 ~

  • ①無痛分娩中に嘔吐したときのリスクを考慮して、入院2日目の朝食後からは絶食となります。お水とお茶の飲水は可能ですが、ミルク入りや糖を含むものは避けてください。

  • ②麻酔開始後は下半身の感覚や動きが鈍くなり転倒のリスクが高くなりますので、分娩室のベッド上で過ごしていただきます。トイレに行くことができなくなるので、必要に応じて導尿(尿道に管を入れて排尿すること)をします。

  • ③無痛分娩中は、母児の安全性を確保するために、胎児心拍数陣痛図、および生体モニター(血圧、心電図)を装着します。

  • ④安全のために、妊婦さんが自分で動くことができないため、定期的に分娩室スタッフがベッド上で体位変換を促して、皮膚トラブルや神経障害、児の回旋異常の防止を行います。

 

~ 麻酔科外来の受診について ~

妊娠36~37週頃に麻酔科外来にて無痛分娩が安全に行えるかどうかの確認、服薬指導等の追加診察を行います(自費診療)。状況により無痛分娩が行えない場合もあります。

 ~ 無痛分娩の費用について ~

通常の分娩費用に加えて一律15万円(自費診療)がかかります。

無痛分娩の麻酔効果にかかわらず、一律にかかります。仮に無痛分娩の麻酔が延長した場合でも、延長料金はありません。

もし無痛分娩中に帝王切開が選択された場合は帝王切開のための麻酔管理料が発生しますが、帝王切開の麻酔管理料は保険診療の対象となります。

 ・当院の無痛分娩マニュアル PDF (PDF:1353KB)

総分娩件数:401件
帝王切開術件数:174件
無痛分娩件数:3件


(2023年1月1日~12月31日)