眼炎症外来(ぶどう膜炎、視神経炎、強膜炎)
対象疾患
ぶどう膜炎、視神経炎、強膜炎が対象です。2004年度から2008年度の眼炎症外来の新規患者数は約500人で、その内サルコイドーシスが20%を占めています。その他に、強膜炎、HLAB27関連ぶどう膜炎、原田病、ベーチェット病、ヘルペス角膜ぶどう膜炎、視神経炎、その他のウイルスや寄生虫による感染性網脈絡膜炎、ポスナーシュロスマン症候群など、多様な炎症性眼疾患の診療を担当しています。
新しい治療法
多くの炎症性眼疾患の治療は、副腎皮質ステロイド点眼の効果が不十分の場合に、従来は副腎皮質ステロイド剤の全身投与を行い、その副作用が問題となっていました。私達は、トリアムシノロンの経テノン嚢下球後注射などの眼局所投与を積極的に行い、良好な成績を得ています。この治療法は、適応疾患を拡大して用いた結果、視神経炎や乳頭血管炎にも大変有用であることがわかりました。
リウマチなどに関連した難治性強膜炎には、院内製剤のシクロスポリンの点眼剤を使用して著明な効果を得ました。
また、眼が本来有している自然回復力(免疫特権と呼びます)を利用して、自己免疫性眼疾患や組織移植後拒絶反応を克服する新しい治療法の開発を行っています。具体的には、免疫関連因子や抗原提示細胞の機能調節により免疫寛容を誘導する実験を動物モデルで開発しています。
新しい診断法
炎症性眼疾患は、眼だけで無く全身の免疫応答と関連していることが多いのです。私達は、患者さんの末梢血からTリンパ球や樹状細胞という特定の免疫担当細胞を分離精製して解析し、新しい病態関連因子や治療標的因子を発見するために努力しています。これらの特殊検査の費用は、患者さんに請求することはありません。
担当医・診察日
担当医 | 堀 准教授、塚田、芹澤、一戸 |
診察日 | 水曜日 午後 |
お問い合わせ
日本医科大学付属病院
〒113-8603 東京都文京区千駄木1-1-5
TEL: 03-3822-2131(代表)
夜間・休日救急外来
TEL: 03-5814-6119
(午後4時00分~翌日午前8時00分・土曜:午後2時00分~翌日 午前8時00分)
※休日(日曜・祝祭日、年末年始(12月30日~1月4日))、創立記念日は24時間対応しております。