外傷外科

外傷治療の特色

外傷班では、脊椎・関節外科等の各分野疾患治療と並行して、骨折治療にも力を入れております。当院における骨折の年間手術件数は約400件を数え、その内容は、common fractureと呼ばれる橈骨遠位端骨折や大腿骨近位部骨折などといった頻度の多い骨折から、脊椎骨折や骨盤・寛骨臼骨折といった難易度の高い骨折まで幅広く扱っています。また、救命救急センターや麻酔科を始めとした他診療科の協力を得て、開放骨折や小児の骨折などの緊急手術や、重篤な内科合併症を有する骨折症例にも対応しております。

診療体制

当科では、脊椎外科・関節外科・手の外科などの各種専門家と、外傷のスペシャリストが協力して治療を担当します。外傷は、それまで健康で不自由のない生活を送っていた方々に突然起こり、患者さん自身が落ち着いて病院や医師を選択する時間や余裕がないケースが殆どです。当院における外傷患者の殆どは、救急車で直接に搬送される、あるいは、救急外来を経てから整形外科を受診する方々です。当然、予約外傷外来なるものはご用意しておりませんし、始めから全ての患者さんに対して常時専門医師が対応することは困難ですが、最初の治療にあたるスタッフ医師と専門家医師とが常に情報共有し、迅速な治療を心掛けております。ご自身で病院を受診できる方は、可能であれば、まずは最寄りの医療機関を受診して頂き、必要に応じて当院整形外科に事前連絡ならびに紹介状を持参頂けますと、その後の診療がスムースに行えますので、ご理解とご協力のほど何卒よろしくお願い致します。