骨・軟部腫瘍

悪性骨腫瘍

骨肉腫とユーイング肉腫は若年者や小児に多く発生します。悪性度の高い腫瘍ですが、抗がん剤治療を手術の前後に行うことにより生存率が飛躍的に改善しました。以前は脚を切断することが標準的な治療でしたが、最近では診断法と治療法の進歩により切断が必要な腫瘍は少なくなりました。一方、軟骨肉腫は中高年に多い腫瘍で、一般に悪性度の低いものが多く、主に手術のみで治療されます。

悪性軟部腫瘍(軟部肉腫)

悪性軟部腫瘍は種類が豊富で悪性度もさまざまです。ほとんど転移しない悪性度の低いものから、半分近くが転移する悪性度の高いものまであります。ほとんどの病変は採血の時に使う針とほぼ同じ太さの針を利用した穿刺吸引細胞診とやや太めの針を用いる針生検という方法で診断できます。治療は手術が原則です。いくつかの軟部肉腫では抗がん剤治療や放射線治療が必要です。

骨転移

内臓や皮膚のがんが骨に転移した場合、激しい痛みが生じ、さらには骨折や脊髄麻痺を引き起こします。骨転移による寝たきりを防ぎ、死を迎える直前まで痛みなく生活できることを目標に、ひとりひとりの患者にあった効果的な治療を行う必要があります。骨転移の痛みは時に激痛であり、モルヒネ、神経ブロック、放射線治療、骨を強くする薬などいろいろな方法を用いて治療します。骨折の危険のある場合やすでに骨折してしまった場合には積極的に手術を行い、早期退院、社会復帰をめざします。脊椎転移による脊髄麻痺の予防には放射線治療、薬物療法、手術などが必要になります。
当院では骨転移キャンサーボードを定期的に開催し、整形外科、緩和ケア科、リハビリテーション科、薬剤部、がんの主科、看護部等が一堂に会して、難しい状況にある患者さんについて話し合い、患者さんにとって最も良い治療方針を検討します。

研究内容

  • 骨転移の早期診断・集学的診療
  • 骨・軟部腫瘍の画像診断・細胞診
  • 骨・軟部腫瘍の診断における疼痛の意義
  • 軟部腫瘍の腫瘍増殖能
  • 良性骨腫瘍の内視鏡を併用した低侵襲手術