診療体制

救急の最後の砦として

川崎150万市民のあらゆる救急に応える最後の砦として断らない救急医療を実践しています。施設は救命救急センター10床、初療室2床と充実しており、所有する2台のドクターカーによる重症患者への早期介入や、2次救急のバックアップ、院内急変などあらゆる重症傷病者に対応。DMAT隊員15名も在籍し、全国・局地の災害に対して派遣活動も行っています。

2022年度は全入院患者数1230例、救急車受け入れ台数 (3次)1113台と応需率 (3次)は94%にのぼります。「協調と革新 全ては患者さんのために」を掲げ、専従医師7名、臨床研修医3名、看護師42名 (認定看護師1名、診療看護師1名)、救急救命士3名、薬剤師1名、MSW1名と多職種のスタッフで協働し、患者さんにとって最も相応しい治療と看護を提供しているため、平均在院日数は3.2日となっています。

救急医療体制

川崎市内の救急医療体制

日本医科大学武蔵小杉病院は川崎市のほぼ中心部にあり、隣接する東京都南部や横浜北部の受け入れも行っています。

勤務体制

勤務体制

入院までの流れ

nyuuinn

あらゆる重症傷病者に対応するために

外傷初期診療(JATEC・JPTEC)、大量輸血シミュレーション、ECMO導入シミュレーション、緊急手術(開頭、開腹)シミュレーション、多数傷病者対応シミュレーションなど日々トレーニングを積んでいます。心肺蘇生コースの運営(PUSH・BLS・ICLSなど)や院内災害訓練など内外への教育も積極的に行っており、救命率の向上に大きく寄与しています。

 

いのちを守るための緊急輸血の取り組み

「大量輸血プロトコール(MTP)」を導入しています

日本医科大学武蔵小杉病院の救命救急センターでは、命にかかわる大出血にすばやく対応するための体制「大量輸血プロトコール(MTP)」を導入しています。
交通事故や大きなけが、出血の多い病気などでは、すぐにたくさんの血液が必要となることがあります。
そんなとき、素早くたくさんの血液を補うこと(輸血)が必要です。
とくに酸素を運ぶ赤い血の成分(赤血球)だけでなく、血を止める成分(血しょうや血小板)もバランスよく使って輸血することで、出血を早く止め、命を守ることができます。
この方法は国でも勧められており、当院では血液をいつでも使えるように準備し、必要なときはすぐに医療チームが連携して対応できる体制を整えています。

MTPは救命救急科だけでなく、病院内のさまざまな部門や職種の協力、赤十字血液センターとの連携、そして皆さんの献血で成り立っています。
今後も、患者さんの命を守るために、安全で迅速な医療を提供できるよう努めてまいります。

♦お問い合わせ
日本医科大学武蔵小杉病院 救命救急科
TEL:044-733-5181(代表)

2025年7月