歯科

吉峰部長のHP掲載用写真

 当科は医科大学病院の中の歯科ということになりますが、歯学部付属病院が各専門科に細分化されているのと異なり、口腔領域に関する診療全般が外来での主たる業務となっている点が大きな特徴として挙げられます。またコンサルテーションにより各科から歯科への依頼を多く頂き治療を行っています。睡眠時無呼吸症候群、血友病など様々な内科的疾患を有する患者の歯科治療、歯性感染症のスクリーニングをはじめとして依頼内容は多岐にわたります。外来歯科診療の他にも当院歯科は多くの特長を有しており、それらを以下に挙げさせて頂きます。

1)病棟患者の歯科治療
当院は574床の病床を有しており多数の患者さんが入院されています。入院生活の中で歯に関するトラブルにも当然見舞われることがあり、我々は入院患者さんに対しても歯科診療を提供しています。特に手術後の回復期において口腔内清掃不良、歯痛や義歯の不具合による食事摂取困難などの口腔内のトラブルがあるとQOLが低下して入院期間の延長にもつながりかねません。また、救急外来、集中治療室、脳卒中治療室(SCU)などに、緊急入院となる患者さんも多数おられますがその際に歯の破折、動揺、脱落などが認められ治療の妨げになることがしばしば認められるため、それらに対し直接病棟に往診して対応しています。

2)入院下での歯科治療
歯性蜂窩織炎などの急性炎症で全身状態が不良となった患者さんの緊急入院、あるいは易出血性素因をはじめとした全身的に外科的処置に対して不安要素を有する患者さんを積極的に入院させるシステムにより、全身管理下において歯科スタッフがチーム一丸となり安全な入院下治療を心掛けています。

3)周術期口腔機能管理
周術期口腔機能管理とはがんの手術などを全身麻酔で行う場合、その周術期に歯科治療や口腔ケアを行うことにより、手術に伴うさまざまな合併症を予防しようとするものです。また、がんに限らず臓器移植手術や心臓血管手術、あるいは化学療法・放射線治療においても、治療の前後において歯科治療や口腔ケアを実施し、治療に伴う合併症を同様に予防しています。特に2015年より当院は地域がん診療連携拠点病院に認定されており、周術期口腔機能管理は当院において非常に重要な診療業務であると考え今後も継続して参る所存です。周術期口腔機能管理専用の歯科処置室も完備しており、外来一般歯科診療に劣らず力を入れています。

4)訪問歯科診療
当病院から半径16km圏内にある施設、あるいは患者さんのご自宅に直接訪問して歯科診療を行っています。通院困難となってしまった患者さんに対しても、大学病院レベルの歯科治療を提供し、食事、家族との会話など日常生活を楽しく送ることができるようお力添えをさせて頂いています。また、当院歯科に通院できなくなっても諦めずに訪問歯科診療についてお気軽にご相談ください。

歯科部長 吉峰正彌

初めて当院を受診される患者さまへ

初めて当院を受診される患者さまへ

初めて当院にご来院の方、および初めて診療科に受診される方は、初診受付にて承ります。その際、診察申し込み書に必要事項をご記入の上、医師からの紹介状(お持ちの方)と保険証を併せてご提示ください。

受付時間

ご来院される際は、お時間に余裕をもってお越しください。

初診受付時間 平日・土曜日:午前8時30分~午前11時30分

外来診療時間

平日:午前8時30分~午後5時00分(予約のみ)
土曜日:午前8時30分~午後4時00分(予約のみ)

備考
  • 外傷、炎症、歯痛など緊急性を要すると判断したケースについては受付時間外でも随時対応致します。

お問い合わせ

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日本医科大学千葉北総病院

〒270-1694 千葉県印西市鎌苅1715
TEL: 0476-99-1111(代表)