眼科

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五十嵐 勉

 我々は大学病院の眼科、また地域の眼科のセンターとして機能充実を図っています。
 検査の面では、最新の画像診断機器(蛍光眼底造影、眼底自発蛍光、SD-OCT、補償光学眼底カメラ)や最新の視覚電気生理学検査機器(多局所ERG、黄斑局所ERG、全視野ERG)など高度な検査機器を備え、より進んだ医療を目指しております。特に上記診断機器を用いた遺伝性網膜疾患の診断については国内、国外の共同研究機関と協力を行っており、国際的な最先端の診断ができるように取り組んでいます。一般的な眼科疾患に対しても上記診断機器、およびその他十分な検査機器で様々な疾患に対応できる体制を整えています。

 治療の面では、白内障、網膜硝子体疾患(網膜剥離、糖尿病網膜症、硝子体出血)、緑内障、斜視、眼瞼内反症、眼瞼下垂などの手術を行っています。特に、難しい白内障、網膜硝子体疾患に関しては、最新の手術機器を用いて、熟練した医師が執刀し良好な治療成績を挙げています。また、加齢黄斑変性症に対する抗VEGF薬の硝子体注射療法も積極的に行っています。

主な診療科目と診療内容

白内障
 白内障は、目の中のレンズの役割を果たしている水晶体が濁る病気です。日常生活に支障が出る程度に白内障が進行すれば、手術による治療を行うのが一般的です。 手術する時期は人によって違いますので、担当医と御相談下さい。白内障手術は、手術方法や機器の進歩により、安全かつ正確に行うことができるようになってきており、当院でも最新の機器を用いて手術を行っています。 現在当院での白内障手術は、日帰りまたは2泊3日の入院で手術を行っており、90%以上を日帰り手術で行っております。

角膜・ドライアイ・アレルギー外来
 円錐角膜、感染性角膜炎、水泡性角膜症、角膜外傷、翼状片、ドライアイ、結膜弛緩症、アレルギー性疾患を専門に診療を行っています。
円錐角膜は思春期ころより角膜中央部が薄くなり突出してくる原因不明の病気です。近視や乱視が強くなり、眼鏡では視力が出なくなります。中等度までの円錐角膜ではハードコンタクトレンズを装用することで視力を改善することができます。特殊なハードコンタクトレンズの作成に対応しています。
 感染性角膜炎は、細菌、真菌、ウイルス、アカントアメーバなどが原因で起きる疾患です。初期症状は眼充血と眼痛のみですが、進行すると角膜表面の上皮欠損をともなう炎症を生じ、潰瘍になります。角膜潰瘍の状態になると、急激な視力低下と自制困難な眼痛を生じることがあります。
 ドライアイは涙や目の表面の角結膜上皮さらに瞬きが関わる慢性疾患です。ドライアイの診断、治療のために病院の眼科外来を受診される方には、目の乾燥などの眼不快感に加え、なんとなく見づらい、目が疲れるといった他人にはわかってもらえないような様々な不定愁訴が認められます。治療では、各種点眼治療に加え、涙点プラグ、涙点閉鎖、結膜弛緩症手術、自己血清点眼の作成(現在準備中)、ムスカリンアゴニスト内服治療を行っています。また、重症ドライアイ例の急性例では、瞼球癒着防止のために眼科医が丁寧で入念な対処を心がけて治療にあたっています。
 アレルギー外来の対象疾患はアレルギー性結膜炎、アトピー性角結膜炎、春季カタル(角膜潰瘍を含む)、コンタクトレンズによる巨大乳頭結膜炎、アトピー性白内障となります。
 治療法としては、(l) 抗アレルギー薬 ①点眼薬(メディエーター遊離抑制薬、ヒスタミンH1受容体拮抗薬)アレルギー性結膜炎の基本的な治療となります。②内服薬 抗アレルギー点眼薬で不十分な場合、アレルギー性鼻炎を併発している場合など内服薬の処方を行います。現在、ほとんど眠気の感じない内服薬も処方可能となってきました。
 (ll) ステロイド薬 ①点眼薬 抗アレルギー点眼薬で不十分な場合、炎症の重症度に応じた力価のステロイド点眼薬を併用します。眼圧上昇、感染症リスク、白内障の問題があるため、定期的に通院の必要があります。②内服薬 小児や角膜上皮欠損の症例に用います。全身への副作用を考え、内科、小児科の専門医と連携して治療を行います。③ステロイド懸濁液の瞼結膜下注射 免疫抑制剤の登場によりかなり使用頻度が減りましたが、重症例に対して、トリアムシノロンアセトニドまたはベタメタゾンを上眼瞼の結膜下に注射します。
 (lll) 免疫抑制薬 春季カタルに対して、2種類の免疫抑制点眼薬が認可されている。免疫抑制点眼薬によりステロイドの使用を漸減または中止も可能な場合があります。
(lV)外科的治療 ①結膜乳頭切除 薬物治療で症状が軽快せず、角膜上皮障害が悪化する場合行う。 ②角膜プラーク切除 を行います。担当医は社団法人日本アレルギー学会認定アレルギー専門医・指導医です。

 なお、当院では角膜移植は行っておりません。必要な場合、他院への紹介となります。

網膜硝子体外来
 当院では上記疾患に対する硝子体手術を行っています。硝子体手術は硝子体を吸引切除し、様々な網膜硝子体疾患によって引き起こされる増殖組織、出血を除去し、可能な限り網膜の機能を改善する手術です。網膜剥離、増殖糖尿病網膜症、黄斑浮腫、黄斑前膜、黄斑円孔などに対して最新の知識に基づき、外科的・内科的治療を行っています。手術は、より侵襲の少ない小切開硝子体手術システムや広角眼底観察システムを用いて安全かつ確実な手術を目指して行っております。

黄斑外来
 対象疾患は加齢黄斑変性症、近視に伴う黄斑変性、中心性漿液性脈絡網膜症、網膜前膜、黄斑円孔、強度近視、病的近視、近視性脈絡膜新生血管、特発性脈絡膜新生血管、網膜色素線条、AZOOR complex症候群、黄斑部毛細血管拡張症(MacTel)、ピット黄斑症候群、pachychoroid pigment epitheliopathyなど。
 加齢黄斑変性症は50歳以上に年齢とともに起こってくる疾患です。欧米では成人の失明率の第一位となっており、近年、日本でも患者数が増加してきています。網膜の黄斑部という視力に一番大切な部位に病気が起こります。加齢黄斑変性症には萎縮型、滲出型の2つの病型があります。萎縮型は網膜が萎縮していくタイプです。滲出型は網膜の下にある脈絡膜から新生血管が発生し、そこから出血を起こしたり、血液中の血漿成分がもれだしたりして網膜に浮腫を起こしたり、網膜剥離を起こしたりします。症状は中心部のゆがみ(変視症)から始まり、進行すると中心にある病気の部分の視野が欠けてしまい(中心暗点)、視力が極端に低下します。
 加齢黄斑変性症の治療には、1.抗VEGF抗体 2. 光線力学療法(PDT) 3.直接光凝固術 4.経瞳孔温熱療法 5.手術療法 などの治療法があります。
 当科では抗VEGF抗体の投与を第一選択とします。まず初めに導入時に3回固定打ちを行います。その後、Treat And Extend (TAE)法といって、来院および投与間隔を2週間延長し治療を行い、滲出が再燃すれば、投与間隔を2週間短縮し治療を行うという方法です。日本医大黄斑外来では、TAE法を最大16週まで延長し、再燃なく16週間隔を連続3回達成できれば、経過観察に移行するようにしています。
 Pachychoroidとは脈絡膜肥厚をはじめとする複数の臨床的特徴を含む概念のことであり、近年注目を浴びている分野です。従来の滲出型加齢黄斑変性とは異なり、ドルーゼンを認めず、網膜色素上皮下に脈絡膜血管新生を有するものです。今後、OCTの画像所見を踏まえて治療方針を決めていく時代が来たと考えております。例えば、病的に肥厚した脈絡膜やpachychoroidの所見の場合では、アフリベルセプト、薄い脈絡膜やpachychoroidの所見のない場合ではラニビズマブといった脈絡膜に注目した個別化治療が今後の戦略として用いられていくと考えられます。

眼科 部長 五十嵐 勉

初めて当院を受診される患者さまへ

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初めて当院にご来院の方、および初めて診療科に受診される方は、初診受付にて承ります。その際、診察申し込み書に必要事項をご記入の上、医師からの紹介状(お持ちの方)と保険証を併せてご提示ください。

受付時間

ご来院される際は、お時間に余裕をもってお越しください。

初診受付時間 午前8時30分~午前11時30分
備考 斜弱外来は、金曜午後予約のみ

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