真菌外来

真菌外来とは、“水虫”をはじめとする、おもに皮膚に発症するあらゆる真菌症(おもに、難冶性の真菌症)の診断、治療をする外来です。日本皮膚科学会および日本医真菌学会認定の専門医が、個人個人に適したオーダーメイドの最先端の治療方法を目指しています。

1.水虫のいろいろー“水虫”じゃない! と思っているかた!ー

身近のひとに多く、ありふれた病気の水虫。
水虫は、どうせ治らないと思っていませんか?
“水虫”と、ひとくくりにいっても、いろんなタイプの“水虫”があります。
そしてそれぞれに、適した治療法があります。
特に、お知らせしたいのは、足白癬、爪白癬をはじめとする白癬(いわゆる水虫、いんきんたむし、しらくも…)の治療です。

1.爪白癬

爪が厚くなっていませんか?

爪が厚くなっていませんか?

爪が白っぽく濁っていませんか

爪が白っぽく濁っていませんか?

爪の表面の爪白癬

爪の表面の爪白癬

爪の根元からの爪白癬

爪の根元からの爪白癬

爪白癬の治療の第一選択は飲み薬です。塗り薬ではなかなか治りません。

2.角化型足白癬

角化型足白癬一見“ひび割れ”、“あかぎれ”と思わせますが、これも水虫です。
角化型足白癬(角質増殖型足白癬)(カチカチタイプの水虫)といいます。
カチカチタイプの水虫をはじめとする治りにくい水虫の、治療の第一選択は飲み薬です。

3.足以外の水虫

白癬(水虫)は、頭の先からつま先までどこにでも起こります。

頭の白癬(しらくも)
ケルスス禿瘡(とくそう)

頭の白癬(しらくも) ケルスス禿瘡(とくそう)

手の白癬

手の白癬

からだの白癬

からだの白癬

指間の皮膚カンジダ症

指間の皮膚カンジダ症

癜風

癜風

2.水虫の治療とは

患者さんの多くは、病院やかかりつけの医院、薬局の外用剤(クリームや液)で治療されています。
もちろん、軽い足白癬(足の水虫)なら、外用治療をきちんと2~3カ月行えば治る可能性があります。
しかし、外用剤を使っても、その外用剤があわず、かぶれて受診される患者さんもいらっしゃいます。
なかには、「痛くもかゆくもないから放っておこう!」とか「どうせ治らないし!」という方がいらっしゃいます。
ところが、水虫の傷から細菌などが入って足が腫れ、発熱、痛みのため入院される方も少なくないのです。
現在は、良く効く内服薬ができて、3~6カ月内服するだけで水虫を治せるようになりました。
(注意:肝臓が悪い方や、他の薬との飲みあわせなどで、内服できないこともあります。)
爪の水虫(爪白癬)や、カチカチタイプの水虫(角質増殖型足白癬、一見“ひび割れ”、“あかぎれ”と思わせる病型)などに代表される治りにくい水虫の、治療の選択は飲み薬が一番なのです。
この他にも特殊な皮膚の真菌症、内臓にも真菌症が発症することもあります。
水虫がある患者さんから糖尿病が見つかったり、免疫能の低下を来す疾患が隠れていたりすることがあります。

3.水虫と間違えやすい病気

ー自分は“水虫”だと思って治療されているかた!ー
ここに紹介する症例はいずれも水虫ではありません。

 爪甲鈎弯症

爪甲鈎弯症

爪ジストロフィー

爪ジストロフィー

梅毒性乾癬

梅毒性乾癬

尋常性乾癬尋常性乾癬
異汗性湿疹

異汗性湿疹

掌蹠膿疱症

掌蹠膿疱症

これらは全~部水虫ではありません!
自称“水虫”と言って受診される患者さんの3人にひとりは、他の皮膚病といわれています。
水虫でもないのに水虫の治療をしても、当然治りません。自己診断をせずに、顕微鏡でちゃんと調べてもらいましょう。3分でわかります!

担当医・診察日

担当医 田沼 弘之 連携教授

診察日

金曜日 午後2時10分~午後3時30分 完全予約制
※真菌外来は直接の予約は出来ません。一般外来(月曜日~土曜日 午前)を受診し、外来の医師に相談し、真菌外来の予約をしてださい。


お問い合わせ

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日本医科大学付属病院

〒113-8603 東京都文京区千駄木1-1-5
TEL: 03-3822-2131(代表)

夜間・休日救急外来
TEL: 03-5814-6119
(午後4時00分~翌日午前8時00分・土曜:午後2時00分~翌日 午前8時00分)

※休日(日曜・祝祭日、年末年始(12月30日~1月4日))、創立記念日は24時間対応しております。