研究所紹介
日本医科大学先端医学研究所の歴史は古く、1954 年に緒方知三郎先生(元東京大学医学部病理学教授)が設立された「老人病研究会」を前身としています。1968 年に本学へ移管され、「老人病研究所」として再出発した後は、高齢化が社会課題となる以前から、老化に関する研究を先導的に推進してきました。その後、医学研究を取り巻く環境や社会的ニーズの変化を受けて、2015 年に「先端医学研究所」として改組され、2020 年には武蔵小杉地区から千駄木キャンパスの大学院棟へ移転し、現在に至っています。
本研究所は、医学・生命科学の進展と社会課題の解決に貢献すべく、6 つの研究部門(病態解析学、細胞生物学、遺伝子制御学、生体機能制御学、分子生物学、ゲノム医学)で構成され、基礎医学から橋渡し研究、さらに臨床研究まで一貫した体制で研究を推進しています。研究テーマは多岐にわたり、血管やオートファジーに関する基礎研究、がん免疫療法やバイオマーカーの臨床応用、医療ビッグデータを活用した予防医学や老化制御の研究など、現代医学の最前線に立つ多様なアプローチが展開されています。それぞれの研究者が独自の専門性を活かしながら、社会実装を見据えた成果を挙げています。
また、本研究所は、学内の基礎・臨床医学教室との連携に加え、早稲田大学や東京理科大学などの他大学、さらには国内外の研究機関や企業との共同研究を活発に展開しています。こうした幅広い連携体制のもとで、数多くの競争的研究資金を獲得し、学術論文の発表、特許出願、プレスリリースなどを通じた積極的な成果発信を実現しています。
さらに、教育・人材育成にも注力しており、医学部生や大学院生、若手研究者に対して、第一線の研究現場で学び挑戦できる環境を提供しています。研究配属や特別プログラム制度を活用し、学生一人ひとりの主体性と探究心を引き出す丁寧な指導を行っています。
本研究所では、人々の健康に深く関わる多様な疾患に対して、先端的かつ実践的な研究を推進してまいりました。今後も、特色ある組織的な研究活動や産学連携を通じて得られた成果を社会に還元し、より一層の社会貢献につなげてまいります。引き続き、皆様方のご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
地図・交通
- 東京メトロ千代田線千駄木駅及び根津駅より徒歩8分
- 東京メトロ南北線東大前駅及び本駒込駅より徒歩8分
- 都営地下鉄三田線白山駅より徒歩10分
アクセス詳細は
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