血液浄化療法室

特徴

血液浄化療法室血液浄化療法とは一般にはまだなじみの少ない医学用語ですが、血液の濾過装置である腎臓のほか、心臓、肝臓、膵臓などの内臓や血液自体などに障害をきたした場合に、少量の血液(150ml程度)を体の外に循環させてその間にきれいに(浄化)して体に戻す治療法で、血液透析(以前は人工透析と言われていました)がその代表的な治療法です。腹膜を利用した腹膜透析も血液浄化療法の一つです。
当室は1979(昭和54)年10月に人工透析室の名称で開設されました。それ以来川崎市中部の透析導入基幹病院透析室の一つとして、30年以上にわたり地域医療に携わってきています。患者さまは地元の中原区を始め川崎市全域、さらには東京都大田区、世田谷区、目黒区や横浜市からもいらっしゃいます。
診療は月曜日から土曜日までの日勤帯の他、緊急時には夜間や休日にも、また必要に応じ救命救急センターや一般病棟にも出向して治療に当たっています。スタッフは、診療部門は4名の腎臓内科医が担当し、看護部門は専任の看護師(3名)が2名看護に当たり、機器管理部門にはME(医療工学)部に所属する臨床工学技士(8名)が3名従事しています。医師、看護師および臨床工学技士合同で定期的にカンファランスを開き、より良い診療ができるよう心掛けています。当院は372床の中規模病院ですが、大規模でない分、診療各科の横のつながりが緊密であり、患者さまは内科だけでなく、心臓血管外科や救命救急センター、消化器科、泌尿器科、整形外科、眼科、女性診療科などからも紹介されてきます。また、血液浄化療法施設のない院外の医療機関からも患者さまが紹介されてきます。
2000(平成12)年には血液浄化療法室へと改称されました。日本透析医学会の認定施設の他、日本腎臓学会と日本循環器学会の研修施設になっています。年間診療件数も1990年代前半は約1,200件だったのが後半は3,000件以上に増加し、2005(平成17)年、10床に増床されました。2000年代後半には年間3,600件以上の診療件数を数えています。2011(平成23)年5月現在、新規の導入患者さまはCAPDを含め1,170名以上、新規を加えた治療患者さまの総数は2,500名以上を数えています。

おもな診療・検査内容

対象疾患と治療法については、急性・慢性腎不全に対する血液透析(HD)やOn-LineHDF、重症心不全や術後に対する持続的血液濾過透析(CHDF)、高脂血症に対するLDL吸着、劇症肝炎に対する血漿交換(PE)、膠原病など免疫疾患に対する二重濾過血漿分離交換(DFPP)、敗血症に対するエンドトキシン吸着、潰瘍性大腸炎や関節リウマチに対する白血球除去療法など、血液浄化療法全般を扱っています。
その他、採取された腹水を濃縮して栄養分だけを患者さまに戻す腹水濾過濃縮再注入も施行しています。CAPDの他、生体腎移植も関連科の協力を得て施行しており、腎代替療法の3本柱がそろっております。
当院ならではの、いわゆる小回りのきく各科の連携体制が機能しています。

検査内容

定期検査として血液、心電図、胸部・腹部単純レントゲン写真のほか、胸部・腹部CT・MRI、心・頚動脈エコー、腹膜機能検査、不整脈検査など必要な検査を実施しています。

設備

B館3階に10床あり、日勤帯の他、必要に応じ夜間や休日にも治療を実施しています。適正な除水が施行できるよう、ベッドにはリアルタイムに体重がデジタル表示されています。設備として個人用透析監視装置、CHDFやPEなどにも対応可能な多機能型血液浄化装置、LDL吸着専用装置、個人用ポータブルRO装置など機器は充実しています。また、血液浄化療法施行中の循環動態(血圧や脈拍、呼吸)の変動を感知するため、へマトクリット連続監視装置、超音波ドップラー装置や体内水分量測定装置など、各種測定機器も充実しております。

スタッフ紹介

講師 腎臓内科 部長 大塚 智之
専門領域 血液浄化療法一般、腎臓内科、内シャント作成、CAPD管理
資格 ・日本内科学会認定医
・日本透析医学会専門医


治療方針

診療方針としては正確な診断の上、安全で効果的な治療を心がけています。開設以来30年以上が経過しましたが、この間大きな事故もなく診療を継続することができました。血液浄化療法は進歩が迅速で、我々もそれに対応するよう努力しています。医師、臨床工学技士、看護師スタッフ全員の医療に対する情熱は熱いと自負しており、機会があれば喜んで診療させていただきます。

血液浄化療法室設備として個人用・多人数用透析監視装置、HDFやCHDF、PEなどにも対応可能な多機能型血液浄化装置、LDL吸着専用装置、個人用ポータブルRO装置など機器は充実しています。また、血液浄化療法施行中の循環動態(血圧や脈拍、呼吸)の変動を感知するため、ヘマトクリット連続監視装置、超音波ドップラー装置や体内水分量測定装置など、各種測定機器も充実しております。

お問い合わせ

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日本医科大学武蔵小杉病院

〒211-8533 神奈川県川崎市中原区小杉町1-396
TEL: 044-733-5181(代表)