乳腺センター

センター長より

乳腺センターバナー202404

  • 乳腺センターセンター長就任にあたって

  当乳腺センターは蒔田前センター長により、「チーム医療と向上」を合言葉に、2021年に創設されました。創設以降、乳腺外科・再建外科・腫瘍内科・放射線治療科・病理診断科・認定看護師(乳がん看護・がん薬物療法看護)が協力することで、よりスムーズな治療体制を確立して参りました。
 乳癌は、日本人女性の罹患1位の疾患となって以降も増加を続けております。その特徴の一部として、他の癌に比べて若いうちに発症すること、治療・経過観察の期間が長いことが挙げられます。仕事や子育てに忙しい若い患者さん達は、「どこまで」切除するのか、術後に「できなくなってしまうこと」はないのか、「どのくらい」入院しなければいけないのか、診断を受けた直後から、多くのことを考え決定しなければなりません。ただ、現代の乳癌治療は遺伝子検査の進歩により、治療の選択肢が多く複雑化しています。一口に薬物療法と言っても、その使い方や副作用は様々です。私たちは専門家として、癌になっても希望の日常生活を維持するための専門的な医療情報を、できるだけ分かりやすくお話させていただくように努めます。
 あなたの命を守るため、時には厳しくお話しなければならないこともあるかもしれません。また、医師には話しづらいこともあるかもしれません。当センターには様々な分野の専門職が多数おりますので、話しやすい人に話していただいて構いません。その上で、患者様によって異なる多様な価値観に寄り添いながら、かつ安全な治療計画を一緒に考え、着実に実行してまいりたいと考えております。
 今後、入院日数短縮についても更新して参ります。また、「女性診療科(婦人科)」、「麻酔科」、「がん薬物療法認定薬剤師」、「がんリハビリテーション」や「リンパ浮腫外来」との連携を強めていく予定です。これからの乳腺センターにもご期待ください。

乳腺センター長  保科 淑子

  • 乳腺センター長退任にあたって
  1.  このたび私、蒔田益次郎は満65歳となり、定年退職することとなりました。これに伴い武蔵小杉病院乳腺センター長の役も退かせていただきます。
     当センターは乳腺疾患に携わる様々な専門職の人々が、患者様がよりよい形で乳癌治療が受けられるように、患者様を中心にその周りを囲むようにして集まってできたものです。乳癌と診断されて不安でいるときから、速やかに外来に受診できるように地域の乳腺クリニックと連携して、「優先券」で当センターに来ていただき、手術、薬物療法、放射線治療といった治療を提供し、経過観察の終了(卒業)までを不安無く過ごせるように今後も乳腺センターの活動は継続して参ります。私も今後数年間、一部参画する(外来診療)予定です。今後とも乳腺センターをよろしくお願い申し上げます。 


                      蒔田 益次郎

メンバー構成

乳腺センター主要メンバー 202404

【保科 淑子】

当センター長、当院乳腺外科部長。2004年3月日本医科大学卒業、2004年5月〜2006年3月武蔵小杉病院臨床研修、2006年4月〜武蔵小杉病院心臓血管呼吸器乳腺内分泌外科 助教、2016年4月〜菊名記念病院 乳腺科医長、2023年11月〜よこはま乳腺クリニック(川崎市立井田病院非常勤)

【村松 博之】

当副センター長。群馬大学放射線腫瘍学教室(助手)、米国MDAがんセンター留学、東京女子医科大学放射線科(助手)、東京女子医大からの派遣講師として桐生厚生病院放射線科。日本放射線腫瘍学会代議員。専門は放射線治療全般の他、緩和医療、がんサポーティブケアなど。

【松永 宜子】

当副センター長。都立駒込病院形成外科にて再建外科を研鑽したのち、形成外科医長就任。

【勝俣範之】

当院腫瘍内科教授。国立がんセンター中央病院、ハーバード大学、ダナファーバー癌研究所、ECOGデーターセンターを経て、がんの総合内科医として著名。『医療否定本の嘘』などの様々な著書を執筆している。

※その他メンバーは、外来担当表に記載。

お知らせ

  • 2024年4月より、保科淑子医師がセンター長に就任いたしました。
  • 2024年3月をもって蒔田医師は定年退職しましたが、当院において非常勤医師として勤務は継続いたします。
  • 2024年3月をもって眞鍋医師は 附属病院乳腺外科へ異動しますが、当院において非常勤勤務は継続いたします。
  • 2024年3月をもって外薗副センター長は退職いたしますが、当院において非常勤勤務は継続いたします。
  • 蒔田医師が、「日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会2020年度最優秀論文賞」を受賞し、9/16に学会にて受賞講演を行いました。タイトルは「乳頭温存乳房切除術における根治性と乳頭壊死にかかわる因子について」です。
  • 蒔田医師が、『篠原出版新社第15回「乳癌の臨床」賞優秀賞』を受賞いたしました。論文タイトルは「乳癌の乳房部分切除術で断端陰性率を向上させる因子について」です。
    1. 乳腺センターの全体の構成


はじめて受診される皆様へ

【「乳がん」と診断された方】

 乳がんを扱う部門(乳腺外科)は予約制で行っています。044-733-5181(代表)に平日午後3時~4時半、土曜日午後2時~3時半にお電話ください。その際に、「乳腺外科初診予約」とお伝えください。
 当日は、紹介状(診療情報提供書)をお手元にご用意ください。また、保険証、画像検査結果(CD・DVD・レントゲンフィルム)などのがんと診断される根拠となった資料、お薬手帳をお持ちの上、初診受付をされてください。

【「乳がん」治療後、乳房再建を希望の方】

 再建を扱う部門(形成外科)の初診をご希望の方は、月曜日から土曜日の午前8時30分~午後4時30分(土曜日は3時半まで)に044-712-9300(コールセンター)にお電話ください。その際に、「形成外科 乳房再建外来 初診予約」とお伝えください。
 当日は、紹介状(診療情報提供書)をお手元にご用意ください。また、保険証、画像検査結果(CD・DVD・レントゲンフィルム)などの資料がありましたらご持参ください。お薬手帳をお持ちの上、初診受付をされてください。

他施設との連携

 ・希望する日時に当院の予約が取れない方
 ・大学病院の乳腺外科は敷居が高いと思われる方
 ・検診をご希望の方
 当院乳腺外科医が乳腺専門外来を行っている下記施設で医師を予約指定して受診が可能です。下記施設では各自治体検診も受けることができます。
 ・京浜総合病院 乳腺外来 (月曜午後、水曜午前、金曜午前)
 ・よこはま乳腺クリニック (火曜午前午後、第1・3・5週土曜午前)
 ・インナービュー内視鏡レディースクリニック新横浜 (水曜午後)

交通案内(神奈川県川崎市武蔵小杉駅)

当院は、神奈川県川崎市中原区の武蔵小杉駅から歩いて4分程の場所にあります。
武蔵小杉駅へは、東急線東横線や目黒線、JR線(南武線・横須賀線)、地下鉄(南北線・三田線・副都心線)、相鉄線が乗り入れています。そのため、東京都目黒区・大田区・世田谷区、神奈川県横浜市、川崎市、大和市、海老名市からのアクセスが良好です。

地図・交通案内

初診に関して

乳腺疾患の診断と治療については乳腺外科部門の外来診療担当表をご覧ください。
乳腺再建については乳房再建部門の外来診療担当表をご覧ください。