耳鼻咽喉科

鼻科疾患を中心とした専門的治療を行います。
特に副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎に対して内視鏡下鼻副鼻腔手術を行っています。副鼻腔炎の手術の際にはナビゲーションシステムを用いて、より安全に手術を行なっております。

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副鼻腔炎(ちくのう症)は黄色いネバネバの鼻水や鼻づまり、頭痛、嗅覚障害をきたす病気です。とくに近年、嗅覚障害を伴うことが多い難治性の「好酸球性副鼻腔炎」が知られています。薬物療法が著効しない場合、手術療法を行います。内視鏡を用いた手術では小さな部屋(空洞)からなる副鼻腔を1つの大きな部屋にリフォームすることで、副鼻腔炎のコントロールを図ります。
当院では2020 年10月よりオルファトメーターという嗅覚検査を導入し、より詳しい嗅覚の検査が行えるようになったのと同時に嗅覚の専門外来を開設しました。嗅覚障害の原因を診断することで、より適切な治療方法を提供し症状の改善を図ります。嗅覚障害に非常に効果のある生物学的製剤が、2020年より鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎に適応になり、嗅覚障害に対する治療の選択肢が増えました。
頻度の高い疾患であるアレルギー性鼻炎では薬物療法や舌下免疫療法などが一般的ですが、それらの効果が乏しい場合、鼻中隔が曲がっているなど鼻の解剖学異常を伴っていることが多く内視鏡を使用した手術療法が効果的です。鼻汁・くしゃみの症状が強い方は後鼻神経切断術を併用し、鼻づまり・鼻汁・くしゃみが軽減します。我々が行った手術後のアンケート調査では、95%以上の方が術後の状態について満足していると回答しています。
耳では鼓膜穿孔があり、耳漏を繰り返し、難聴が進行する慢性中耳炎では手術により耳漏停止や聴力改善が期待できます。また慢性中耳炎の一つである真珠腫性中耳炎では放置して進行するとめまいや顔面麻痺、さらには髄膜炎や脳膿瘍など生命の危険がある頭蓋内合併症が起こることが知られています。適切な時期に手術できれば、合併症防止だけでなく聴力温存または改善が期待できます。その他、緊急入院を要する耳科疾患としてめまい、突発性難聴、顔面神経麻痺などにも対応いたします。頭頚部の良性腫瘍には可能な限り対応いたしますが、悪性腫瘍に関しては、頭頸部腫瘍専門医不在なため、明らかな悪性腫瘍や、その可能性が高い症例では、適切な医療施設をご紹介させていただきます。
また、その他も悪性疾患を除く耳鼻咽喉科一般にわたる手術を行っていますのでご相談下さい。

耳鼻咽喉科 部長  後藤 穣 

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