診療内容

糖尿病・内分泌代謝内科では、1型糖尿病、2型糖尿病及び妊娠糖尿病などの耐糖能異常、内分泌疾患である先端巨大症、下垂体機能低下症、高プロラクチン血症、尿崩症、バセドウ病、橋本病(慢性甲状腺炎)、亜急性甲状腺炎などの甲状腺機能異常、副甲状腺機能異常、副腎不全、アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫および高コレステロール血症、高中性脂肪血症及び低HDLコレステロール血症などの診療を行っています。

糖尿病

糖尿病に関しては、地域の医師会の先生方と協力しながらチーム医療で診療を行っております。当院を受診していただいた患者様は、教育指導・合併症評価・治療導入、必要に応じてインスリン導入入院などを経て、良好な血糖コントロールが得られた後は、近隣の医療施設でのフォローアップをお願いしております。コントロールの悪化などの状況に応じて、当院での診療が必要となった場合は、再度ご紹介いただき、入院での教育や精査加療を検討いたします。血糖コントロールに難渋する場合は、必要に応じてCSII(インスリン持続皮下注入療法)やCGMS(持続皮下血糖モニタリング)の導入も検討いたします。また、合併症を発症した場合は、必要に応じて院内の各診療科と連携しながら治療を進めていきます。患者さん向けの糖尿病教室は院外からも自由に参加できるものも開催しています。参加希望の方はお問い合わせください。

甲状腺・副甲状腺疾患

甲状腺機能の評価には99mテクネシウムシンチグラフィーおよび取り込み率を用いています。当院でのこれまでの調査では甲状腺機能亢進症の75%がバセドウ病ですが、25%は何の治療も必要としない一過性甲状腺中毒でした。甲状腺の放射性ヨード療法については、現時点では施設基準により外来で1日5mCiまでの使用となっています。入院による高線量照射の施設はありません。副甲状腺機能亢進症の局在診断にはエコー、MRIおよびMIBIシンチグラフィーを使用しています。甲状腺腫瘍に関しては、穿刺吸引細胞診による診断を行った上で、手術が必要なケースでは、今のところ甲状腺、副甲状腺ともに東京の日本医大付属病院内分泌外科に紹介しています。現在は甲状腺、副甲状腺に対するPEIT(エタノール注入療法)は行っていません。

下垂体・副腎疾患

MRI、CT、シンチグラフィーによる画像診断の他、負荷試験等が必要な場合は10日から2週間程度の入院をしていただいています。アルドステロン症の診断にはCT、シンチグラフィーを施行後、放射線科に依頼して、選択的副腎静脈サンプリングを行っています。診断が確定して手術となった場合は、下垂体疾患は当院の脳外科、副腎疾患は当院の泌尿器科にて手術しています。

脂質異常症

特殊な原発性高脂血症(脂質異常症)や甲状腺疾患や腎疾患などに伴う2次性脂質異常症などの診断および治療を行います。また、合併する動脈硬化性疾患の有無などに関しても一式スクリーニング検査を行います。原則管理栄養士の指導のもと生活習慣の改善を治療の基本として、コントロールが困難な場合は薬物療法を追加いたします。家族性高コレステロール血症などで治療が困難な場合にはPCSK-9阻害薬やLDLアフェレーシスなどを検討します。また原発性高カイロミクロン血症等で治療が困難な場合には、入院での高度低脂質食導入なども検討いたします。

お問い合わせ

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日本医科大学千葉北総病院

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