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変形性膝関節症に対する多血小板血漿(Platelet-Rich Plasma: PRP)療法

当院の整形外科外来では、金曜日に変形性膝関節症に対してPRP外来を開設し、膝関節専門医/人工関節学会認定医による診察および自己タンパク質溶液(Autologous Protein Solution: APS)療法を行なっております。現在の治療で効果のみられない方は担当医までお気軽にご相談ください。

変形性膝関節症とは?

変形性膝関節症は、加齢などにより関節軟骨や半月板が変性・消失する疾患で膝関節痛や可動域制限を生じ、病態が進行すると日常生活動作(ADL)や生活の質(QOL)が低下します。わが国では40歳以上の有病者数は2500万人と推定されており、今後の高齢者人口の増加に伴い有病者数も増加すると考えられています。

変形性膝関節症の治療

変形性膝関節症の治療は初期には減量や運動療法を行いますが、症状の進行に伴い内服薬・外用薬・関節内注射などの薬物療法や手術療法の適応となります。
しかし、内科的疾患により手術が行えない方やご家庭・職場等々の理由から手術をご希望されない方もいらっしゃいます。
このような状況を踏まえ、薬物療法と手術療法の間を埋める第3の治療法としてPRP療法が開発されました。本治療法は、従来の保存治療では効果が少ないが現段階ではまだ手術を考えていない患者さんに対して適応があります。
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PRP療法について

PRPは変形性膝関節症の痛みの主原因である炎症性サイトカインを抑制し、自己由来成長因子による関節保護効果によって関節機能改善を促します。
本治療を対象とした安全性試験では変形性膝関節症を有し、その他の保存治療にて効果を認められなかった症例に対してPRPを単回投与すると疼痛スコアが改善したと報告されており、臨床試験でも同様の報告がなされています。
当院ではPRPの中でも成長因子が高濃度に含まれるAPS療法を行なっており、厚生労働省再生医療等提供計画、日本医科大学千葉北総病院高難度新規医療技術委員会にて承認されております。

PRP療法の流れ

治療当日まで:
PRP外来にて患者さんに治療内容について十分に説明した後、同意書に署名いただきます。(治療を施行するまでは同意書の撤回が可能です。)
適応判断や治療効果の指標として、治療前の問診と膝関節疾患アンケート、単純X線像、MRI検査などの画像検査、血液検査を行います。

治療当日:
通常の採血方法で55mlの血液を採取します。採取した血液を院内の加工施設で作成し、関節内注射を行います。時間は3-40分ほど、外来で完結し入院不要です。

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治療翌日以降:
投与後2-3日は疼痛の増悪を生じることがあるため、膝のクーリングを施行し安静に過ごします。痛みが強い場合は鎮痛剤を服用します。1週間後に再診頂き、問題なければ従来の生活や運動を開始します。
その後は治療後1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月に診察やアンケート調査を行い、必要に応じて画像検査、血液検査も行います。

費用について

PRP療法は保険診療の対象外のため自費診療となります。
当院では所定の施術料として400,000円(税込)をお支払いただき、治療後6ヶ月まで本治療に関連する診察料・検査料等も自費診療となります。

本治療に関する連絡先

日本医科大学千葉北総病院 整形外科外来
Tel: 0476-99-1111(代表) 5500/5501 (内線)
対応日時:金曜日 14-16時