放射線センター

放射線センターでは、“より質の高い医療技術で患者さんにやさしい医療の提供”を理念に、スタッフ一同良好なコミュニケーションを図り、患者さんが安心、且つ安全に検査や治療を受けていただけるよう、チーム医療を実践しています。

1.一般撮影部門

単純撮影

単純X線撮影検査は、胸部撮影などで経験されていると思います。X線を照射し体内を透過するX線の吸収差を画像化したものです。現在はアナログから100%ディジタル撮影システムCR(Computed Radiography)・FPD(Flat Panel Detector)へ移行し、胸部・腹部・整形分野などさまざまな部位について診断目的に応じた画像処理を施した画像を提供しています。
特に小児に対して被ばく低減を行っています。小児全脊椎撮影(側弯症)は、ほぼ全身被ばく(眼の下から太ももの上部の範囲)となるためアナログでの線量の1/20~1/30の線量(被ばく線量)で、低被ばく線量システムを構築し撮影を行っています。また小児股関節の撮影(性腺被ばくがある場合)についても低被ばくで撮影を行っています。

胸腹部デジタル撮影装置(CR・Velocity) 1-A

マンモグラフィ(MMG)とは、乳房を平らな板で圧迫しながら、特殊なX線を使用して乳房内の微小石灰化・腫瘤・乳腺組織構造を撮影する検査で2方向撮影(前後・左右からの撮影)を基本に撮影しています。当院のシステムはCRで50μm読取り(より細かく小さい物を描出する装置)を導入しており、検診マンモグラフィ撮影認定を取得した女性技師により撮影を行っています。

1-B
乳房X線撮影装置(LORAD M-Ⅳ)

一般造影/断層検査

一般造影検査とは、尿路系の検査(造影剤を注射して腎臓から膀胱までの造影剤の流れをみる検査)を行っています。また下肢の静脈に対して造影剤を使用した検査、また胆嚢の検査などです。
これらの検査は、その診断目的にあった最適な画像処理を施し画像情報を提供しています。特に下肢静脈の検査(Venography)は、静脈瘤やロングフライト症候群(エコノミック症候群)下肢静脈塞栓症を調べる検査として、重篤な症状を引起す肺塞栓症の前段階での検査として予防にもなるので、重要な検査となっています。
また断層撮影装置は、デジタル断層撮影の最新技術であるトモシンセシス(Tomosynthesis)撮影が出来、1回の撮影(数秒)で自由にその厚さを変えて再構成する事が出来るもので、今までの被ばく線量を大幅に低減出来る装置です。

1-C 多目的造影断層装置(SONIALVISION-safireⅡ)

骨塩定量(骨密度)検査

骨密度検査は、骨に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分の量を測定し、骨の強度を調べる検査です。骨粗鬆症の精密検査や、骨密度変化の確認が必要な薬の効果判定などのために行われます。
検査は極めて少ないX線を使用しており、ベッドに寝ているだけで、短時間で正確な診断が行えます。

  • ※ボタンなどの金属類、プラスチック製品などは、測定結果に影響し正確な検査が出来ない場合があります。また、厚手の衣服の重なりも同様です。技師の判断により着替えをしていただく場合があります。
  • ※妊娠の可能性がある方は、検査前にお申し出下さい。
  • ※不明な点は、担当の医師や技師にお尋ね下さい。

1-D骨密度測定装置 HOLOGIC社製 DISCOVERY

2.透視撮影部門

透視検査の装置は、全てデジタルの装置でありフラット・パネル(FPD)で透視・撮影を行っています。この検査は、X線透視画像をモニターで確認しながら、消化管造影(食道・胃・大腸等)バリウム等を使用し撮影を行います。特殊手技としてドレナージ等(PTCD・PTE)の外科系の検査や整形外科のミエログラフィ(脊髄造影)や整復術(脱臼・骨折)が行われます。

2  X線透視造影装置(ZEXIRA DREX-ZX80)

3.CT検査部門

CT検査とは、ドーナツ型の装置でX線を利用して身体の中を見る検査です。
当院では、東芝製64列CTと日立製64列CTの2台、IVR-CT1台、放射線治療専用CT1台、合計4台あります。CT検査では1日80人前後検査を行い、被ばくを抑え適切な線量にて検査を行っています。
3D(3次元)CT検査や心臓冠動脈CT検査など特殊な検査においても対応しています。
私たちは、皆さまが安心して検査を受けられるよう常日頃から努力していますので、安心して検査をお受けくださいますようお願いいたします。
また検査の予約時に担当看護師の説明とともに検査説明書をお渡ししています。検査の内容および注意事項が記載されていますので是非お読みください。

3-A X線64列MDCT撮影装置(Aquilion64)

3-B
X線64列MDCT撮影装置(Scenaria)

4.MRI検査部門

MRIは強い磁石と特殊な電波の力により人体内部の断層像を撮像できる最新の医療用画像診断装置です。
特に軟部組織のコントラストに優れており、頭頚部領域、脊椎・脊髄領域、骨盤領域、関節領域など、全身のさまざまな部位の診断に役立ちます。

MRI 検査による画像例

image017.png 頭部MRA画像

image019.png
頚椎矢状断面

image021.png 腹部MRCP画像

image023.png
骨盤部矢状断像

MRI検査の特徴

検査は寝台に横になっているだけで体の向きをかえることもなく、任意の断層撮像が可能です。また、造影剤なしでも血管撮像が可能なMRアンギオグラフィー(MRA)や胆膵管を撮像するMRCPといった特殊な撮像も可能です。(検査内容によってはMRI用の造影剤注射を使用します。)

最新3T MRI装置導入と1.5T装置バージョンアップのお知らせ

●3T Discovery MR750導入について
当院では2012年1月よりGE healthcare社製の最新型3T MRI装置が稼動しています。
今回導入されたDiscovery MR750は次世代3テスラMRI装置であり、従来の3T装置に比べてはるかに安定した高精度な画像を全身領域で撮像可能です。

最新1.5T Signa HDx アップグレード

既存の1.5T装置も最新のSigna HDxにアップグレードし、画像が飛躍的に改善されました。1.5T装置においても高い能力を発揮できるため、更なる画像診断への貢献が期待されます。また、体内金属のある方は安全面から高磁場の3T装置での検査ができないことがありますが、当院では最新1.5T装置に検査を振り分けて行うことが可能です。

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 MR撮像装置 3T Discovery MR750

5.血管造影部門

血管造影検査

血管造影とは、血管の状態や血液の流れを見るために、カテーテルという細い管を腕や太ももの血管から目的の血管まで進め、造影剤を流しX線撮影する検査・治療です。血管がつまったり、狭くなったりしていないか、腫瘍を栄養している血管はどれかなどを調べます。また、つまったり狭くなっている血管を広げたり、腫瘍を栄養している血管に薬を流してといろいろな治療があります。当院では、主に頭部・腹部・上肢・下肢・大血管を検査・治療をする検査室と、心臓のカテーテルを行う検査室があり、検査の内容で分かれています。

5X線血管造影装置(Allura Xper FD20)

心臓カテーテル検査

心臓カテーテル検査には、造影剤を用い心臓の壁運動及び血管の形態を知る造影検査や、心臓内での電気の伝わる速さを調べる電気生理学的検査があります。血管の形態を知る造影検査では、カテーテルを用いた治療を冠動脈拡張術PCIと言い、心筋梗塞などの治療時にバルーンカテーテルで心血管の狭窄部を拡張したり、金属製のステントという器材を狭窄部まで進め留置し治療します。
電気生理学的検査では、不整脈の治療でカテーテルアブレーションと言う方法を用い、心筋組織内で異常な電気回路が形成されている回路の上にカテーテルを置き、高周波電流を流して焼き切ることで動悸を取り除く治療をします。

X線血管造影装置 心臓カテーテル室(Infinix-celeve) X線血管造影装置
心臓カテーテル室(Infinix-celeve)

6.核医学検査部門

微量の放射線同位元素を利用して核医学検査を行います。
検査には、検査精度の高い最新の装置を用います。
妊娠の可能性のある方は胎児被曝の危険性がありますので、遠慮なく申し出てください。不明な点は担当の医師や技師または看護師にお尋ね下さい。

6  核医学診断装置(Bright View)

7.放射線治療部門

放射線治療は、悪性腫瘍やケロイド等の一部の良性疾患に適用され、がん治療や再発防止、緩和治療等において大きな役割を担っています。
LINACは、OBI(on board imager)、portal vision、そしてRPM(real-time positioning management system)、画像誘導放射線治療(IGRT)が搭載されています。IGRTは画像情報を利用して患者さんの位置誤差を補正しながら正確に治療を行う技術で、これまでより高精度で安全な放射線治療が出来るようになりました。放射線治療専門医と看護師、学会の認定を受けた放射線治療専門技師、放射線治療品質管理士で放射線治療を実施しています。

7放射線治療装置(CLinac ix)

※各種検査の注意事項

【 骨密度検査 】
   ・骨密度検査

【 CT 】
   ・単純CT検査(腹部を含む)
   ・単純CT検査(腹部以外)
   ・造影CT検査
   ・CT尿路造影検査 ※医療連携に未対応検査です。
   ・冠動脈造影CT検査 ※医療連携に未対応検査です。
   ・単純3DCT検査 ※医療連携に未対応検査です。
   ・造影3DCT検査 ※医療連携に未対応検査です。

【 MRI 】
   ・単純MRI検査(腹部)
   ・単純MRI検査(腹部以外)
   ・造影MRI検査
   ・MRI検査(MRCP)