中央図書館 情報調査係・雑誌係  updated 2024.3.1

 電子ジャーナル(Electronic Journals=EJ)利用マニュアル

 契約電子ジャーナルを利用できるのは、日本医科大学教職員(常勤・非常勤)、学生(医学部学生・大学院生・研究生・特別研究生)、名誉教授の方のみです。        
 卒業生、日本医科大学医学会会員、看護専門学校教職員・学生の方は契約上ご利用いただけませんのでご注意ください。



- 目次 -
 基本編
 応用編
 その他
- 基本編 -
◆電子ジャーナルとは何か  ◆必要利用環境  ◆利用上の注意  ◆接続方法
  電子ジャーナル(Electronic Journal=EJ)とは何か
  • 雑誌の電子出版物。 パソコンで見ることができる雑誌です。
    インターネットでホームページ上から見られることから、オンラインジャーナル(Online Journal)等と呼ばれることもあります。
  • 冊子体版雑誌と同等の記事が掲載されています。電子ジャーナルのみでの記事が掲載される場合もあります。
  • 検索機能、メールアラート機能(最新号目次等の電子メール自動受信)、また、論文投稿・査読機能を備えているものもあります。
  • 電子ジャーナルは、各種文献データベース(PubMed、医中誌Web等)の検索結果からのリンクや、EJリストから利用することができます。 いつでもアクセスでき、また、速報性が高いことから利用が高くなっています。(ただし、あえて最新号は一定期間の後に見られるようにしているものもあります。)
  • 図書館では、学術ネットワーク環境下でのパソコンから、電子ジャーナルにアクセスできるようにしています。

    例 BMJ : 記事の全文表示
<内容>
  • 基本構成: 雑誌記事(目次・抄録・全文)に、検索機能・リンク機能・Eメールアラート機能・投稿査読機能等が付加されています。フルテキストデータベース(ProQuest等)は、データベースの検索結果に、全文がリンク表示されるようになっています。
  • 全文: 2つのファイル形式(HTML形式とPDF形式)があります。 HTMLはリンク機能を備え、PC画面上で見るのに適しています。PDFは冊子体の雑誌と同じイメージで、印刷をして読むのに適しています。 
  • 画像のほか、動画や音声をリンクさせているものもあります。

<対象誌>
  • 科学技術系の外国雑誌の主なものは、ほとんどが電子ジャーナル化されています。 
  • 国内発行誌も、学会誌を中心に増えてきています。  
  • 図書館で契約している電子ジャーナル

<収録発行年>
 収録出版年が1990年代半ば以降ですが、さらに古い出版年についても遡及される傾向にあります。
雑誌によっては、創刊号からの全てを収録しているものもあります。( 例 Journal of Biological Chemistry : 1905-  )

<有料・無料>
  • 有料電子ジャーナルの多くは、目次や抄録については無料公開ですが、全文表示時に契約者のみが見られるものがほとんどです。
     
    図書館で契約している電子ジャーナルは、その大半が契約により、出版年が1990年代半ば以降について利用できるようにしています。それ以前の古い年は、該当があっても見る場合には、費用が発生することがあります。

    *契約外の電子ジャーナルは、記事単位、号単位でも個人購読できる場合があります。方法はこちらをご覧ください。 >>「個人で論文を直接入手する方法」 )
  • 無料電子ジャーナルは、学会誌・大学などの機関誌等が、オープンアクセスとして学術振興のために公開している傾向が見られます。 全号公開の場合もありますが、部分的に制限をして、最新分は有料とし、過去分を公開といった提供をしている場合もあります。 とくに大学等の研究機関は機関リポジトリとして研究員の論文を電子的に保存し、公開しています。
          ・機関リポジトリ一覧(NII作成)

<主な特徴>       
  • 利便性: インターネットに接続したパソコンから
  • 速報性:  最新号が冊子体雑誌よりも早く閲覧できる場合がある。冊子体雑誌発行前の査読中の記事("preprint"、"early view article in press"等の表示) 掲載の場合もあります。
<注> 版元以外のアグリゲータ (複数出版社の権利を買い取って同じインターフェースから提供する会社/ ProQuest等)の場合は、最新号発行より数ヶ月~1年ほど遅れることがあります。 (”Embargo”等と表示されています。 )
無料提供誌の場合は、部分的に有料の場合があり、最新1年は有料で、それ以前は無料公開という方式のものもあります。("1 year ago","after 1 year"等 と表示されています。)
  • オリジナル情報: 電子ジャーナルのみで掲載(冊子体雑誌には、その一部か目次に書誌情報のみ)
    • 高画質の画像や映像、音声などが見られる。
    • 雑誌記事付録データ-図表やMethodsの詳細など(”supplemental Date”等と表示)
    • 独立頁を持つ雑誌記事(”e-pages” 等と表示。 ページ付けが「e-1」等に。)
  • 機能性: 
    • リンク機能 -引用・関連文献など。
    • 検索機能(データベース機能)
    • Eメール配信機能(Eメールアラート)-最新号目次、関連文献情報など。
    • 投稿・査読受付機能 
 必要利用環境
  • 学内専用契約電子ジャーナルは学術ネットワークに接続したパソコンからのみアクセスできます。 ただし、無料公開の電子ジャーナルはどこからも閲覧できます。
  • Webブラウザ(Microsoft Edge, Google Chrome, Mozilla Firefox, Safariなど。)
  • Adobe Reader(PDFファイル用)、Real Player(動画用) 等。
       

     ※ 自宅のパソコン等、学外ネットワーク(一般プロバイダ等)から利用するには・・・
      学術ネットワークへのアクセス認証することで可能になります。
      詳しくは、ICT推進センター : 学外からの接続 をご覧ください。
 利用上の注意 

<電子ジャーナルご利用上の注意>   

==============================================================================
 契約電子ジャーナルは、提供元との契約により使用許諾条件が決められています。

 利用に際し、下記についてご注意いただくようにお願い致します。

 違反した場合は、当事者のみならず、大学全体への提供を停止され、
学内の研究活動に支障をきたします。必ず遵守してください。

==============================================================================

個人の教育・研究目的について必要な範囲内に限り、ダウンロード、印刷ができます。
 個人の通常の利用範囲を超えると見なされるような、1号分全てといった大量データのダウンロードを、
 短時間に(プログラム使用、手動を問わず)行うことは禁じられています。 

  
  Systematic Download is illegal. This action causes the suspension of services.

PDFファイル(全文)は、保存をしなくても画面表示のみの場合でもダウンロードとみなされます。
必要な記事のみPDF表示をするようにお願い致します。 
  次々と全文ファイルを長時間に渡って開き、大量ダウンロードとみなされたケースがありました。

「EndNote Click」「Mendeley Web Importer」などの、文献管理ツールのフルテキスト検出機能(自動ダウンロード機能)は決して使わないでください。
 EndNoteやMendeley等の文献管理ツールには、基本文献情報(著者、論題、雑誌名等)の取り込みの他に、PDFファイルの自動一括ダウンロード機能を有するものがあります。これが「プログラム等を利用した一括大量ダウンロード」と認識されますので、文献管理ツールをご利用になる場合はフルテキスト検出機能は絶対に使わないでください。

  
ラウザの「リンク先読み機能」により、意図しないアクセスが行われた場合にも、利用停止となってしまう場合があります。
 各Webブラウザで次の通り設定をしてください。


 
設定手順
 
[Microsoft Edge]
 「設定」>「Cookieとサイトのアクセス許可」>「Cookieとサイトデータの管理と削除」の「ページをプリロードして閲覧と検索を高速化する」をオフにしてください。

 
[Google Chrome]

 [設定] [パフォーマンス] [cookieと他のサイトデータ]を開き、「ページをプリロードする」をオフにしてください。 

 
[FireFox]

 URL 欄に「about:config」と入力し、「危険性を承知の上で使用する」をクリック後、「高度な設定」画面で「すべて表示」をクリックし、「network.prefetch-next」を「false」にしてください。

【Safari(Mac)】
   
メニューバーのSafari>[環境設定]→「検索」タブで、「バックグラウンドでトップヒットを事前に読み込む」のチェックをはずす

データ改変・再配布・複製は禁じられています。


 メディカルオンライン会員規約(PDF) 契約電子ジャーナルには左記のような規約があります。
 接続方法  : 図書館ホームページ~電子ジャーナル~記事全文(Fulltext)表示までのルート ・認証方法
<アクセスルート>
電子ジャーナルの記事の全文(Fulltext)へアクセスするには、主に下記のルートがあります。
学術ネットワークに接続しているPCよりアクセス(詳細は上記、「必要利用環境」をご覧下さい)
( 1 ) 文献検索データベース・サーチエンジンからアクセスする方法


① 図書館ホームページ

② 文献検索データベース(PubMed ・ 医中誌Web等)・サーチエンジンGoogle Scholar

③ 検索結果*[注]

④ 電子ジャーナル全文へのリンク

*[注]
(PubMed / Scopus / CINAHL 等)の検索結果には、アイコンが表示されます。

クリックすると、その文献入手情報が開示されます。
電子ジャーナル全文、冊子体情報等が得られます。

なお全文は、すべての記事について得られるとは限りません。
[ ⇒説明詳細  「文献入手のナビゲートツールについて
・「PubMedから電子ジャーナルを使う(PubMed 検索マニュアル Ⅶ)」PDF 
( 2 ) EJタイトルリストからアクセスする方法
  ― 利用できる電子ジャーナルの雑誌名と出版年(巻号)を確認できます。
 
① 図書館ホームページ

② 電子ジャーナルリスト(「EJ和・洋雑誌リスト」) 雑誌タイトル名で検索

③ 各電子ジャーナルホームページへのリンク

④ 電子ジャーナル全文へのリンク

なお、各電子ジャーナルホームページから記事の全文に到るまでは
[目次機能(出版年・巻号・頁)or 検索機能 →(該当論文を探す)→ 全文(Fulltext)]となります。

--<ヒント>--
目次から探す場合は、”Archives" ,"Contents","Issues"等から目次一覧が表示されます。
探している論文を選び、リンク先の「full text」または「PDF」をクリックすると、全文が開きます。


<全文の表示 : 認証方式>

契約している電子ジャーナルは、IP認証とパスワード認証の2つの方式があります。図書館で契約しているものの大半は、IP認証です。
  • IP認証契約をしている電子ジャーナルは、学術ネットワークよりアクセスしている場合は、とくに何もせずに全文が見られます。
  • パスワード認証のものは、全文を見るときにIDとパスワードを求められます。
    EJリストで、その雑誌タイトルを検索してください。 パスワードアイコンが表示され、パスワード表にリンクしています。

    (パスワード表へのリンクアイコンの表示例)
<注>
  • EJリストに該当がなく、また、パスワードアイコン表示のないものは、契約外の雑誌です。
    • PubMed等の文献検索データベースの結果から電子ジャーナルへのリンクをクリックして、ID及びパスワードを求められたときは、EJリストで、その雑誌タイトルを検索してください。 契約外の電子ジャーナルの可能性があります。
  • 出版年が契約により限られている場合があります。
    また、無料公開のものは、最新号は一定期間を経た後に見られるようにしているものが比較的見られます。EJタイトルリストで、利用できる出版年に該当かをご確認ください。
    (例 「... year (months) ago」等の表示。現時点での最新数ヶ月、年分は全文が見られません。それ以前に発行された分について見られます。
  • アクセス数が限られているものがあります。同時アクセス数がオーバーしたときは、全文が見られませんので、しばらくしてから再アクセスください。(同時アクセス数1 New England Journal of Medicine 他。)
  • EJリストに利用できるタイトル・出版年の該当があり、パスワードアイコン表示がないのに、パスワードを求められる場合は、図書館(雑誌係 内線 5358)へお知らせください。電子ジャーナルが契約更新切れか、無料公開がそうではなくなった場合などが考えられます。

   その他の不具合は図書館Q&A:電子ジャーナル編 をご覧下さい。

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