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医師・医療機関のみなさまへ

外来診療について

水、金曜日のいずれも午前中(9:00~12:30)に通常、予約診療にて行っております(A棟1F呼吸器センター)。しかし、初診や緊急の再診にも対応しておりますので遠慮なく電話にてお問い合わせください。

診療概要

呼吸器外科

現在、スタッフ1名にて呼吸器疾患の外科治療を行っています。自然気胸、原発性肺癌および他臓器癌からの転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍などが主な対象疾患です。積極的に低侵襲手術である胸腔鏡手術を導入し、拡大切除、合併切除、気管支形成を必要としない比較的早期の原発性肺癌に対しては胸腔鏡補助下肺葉切除術+縦隔リンパ節郭清術を標準術式として行っています。この手術は痛みが少なく、肺機能および循環動態にも有利であり、標準的な入院期間は8日間程度です(術後約1週間で退院)。一方、進行した肺癌に対しては、合併切除や拡大切除を考慮に入れた開胸手術で根治性を高めています。

自然気胸に対しても胸腔鏡手術を実施し、3~5日後で社会復帰しています。悪性縦隔腫瘍に対しては周囲臓器の合併切除を含んだ拡大手術で根治性を高め、良性腫瘍に対しては胸腔鏡を用いて身体に優しい手術を実施しております。
一方、手術が実施できない進行肺癌やその他の悪性腫瘍に対しては、呼吸器センター内にて、呼吸器・腫瘍内科と十分討議の上、適切な治療を選択し、実施して行きます。 また、肺癌などの呼吸器疾患の確定診断には胸部CTやMRI検査、気管支鏡検査、胸腔鏡下肺生検などを行っております。
当科の対象疾患は以下の通りです。

対象疾患

肺悪性腫瘍(肺癌、転移性肺腫瘍)、肺良性疾患(良性腫瘍、先天性肺疾患、気胸、気胸性肺嚢胞(巨大ブラ)、炎症性肺疾患)、縦隔疾患(縦隔腫瘍、縦隔炎)、胸壁・胸膜疾患(胸壁・胸膜腫瘍、膿胸、乳び胸)、機能的疾患(手掌・腋窩多汗症など)
手術患者数
  肺悪性腫瘍 気胸 その他

手術件数

原発性肺癌 気胸 その他 合計
2006年 19 23 10 62
2007年 39 37 32 108
2008年 36 39 17 92
2009年 20 39 24 83
2010年 22 30 27 79
2011年 32 12 32 76
2012年 37 41 32 110
2013年 44 34 22 100
2014年 38 32 50 120
2015年 52 51 43 146
2016年 58 36 51 145
2017年 51 44 53 148
2018年 75 41 52 164
2019年 66
肺葉:47
区域:6
部分:13
45 62
転移性:16
縦壁・胸壁:15
膿胸:2
その他:29
173

※上記手術件数で2017年~2021年の間、日本呼吸器外科専門医合同委員会の基幹施設認定を受けています。