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伝統の継承と変革

日本医科大学 学長
弦間 昭彦

日本医科大学 学長 弦間 昭彦

「伝統の継承」

 日本医科大学は、1876年に済生学舎として創設され、創立以来140年以上経た我が国最古の私立医科大学です。建学の精神および学是は、「済生救民」と「克己殉公」であり、医師としてあるべき姿をこの学び舎から巣立つ者に求めています。
 本学の伝統は、「アカデミズムの自由を尊重する校風」と、その「教育理念」に基づいて培われていると考えます。
 長い歴史を歩んで辿り着いた「アカデミズムの自由」の環境の中で、「愛と研究心を有する質の高い医師、医学者の育成」を教育理念として掲げ、確かな医療知識と技術、そして豊かな人間性を併せ持つ医療人の育成を図り、これまでに1万人を超える優秀なる臨床医、医学研究者、医政従事者を輩出してきました。その中には、細菌学者の野口英世、東京女子医科大学創設者の吉岡弥生、がんワクチンの丸山千里、世界医師会長の坪井栄孝をはじめとする各方面で活躍した著名な医師も含まれています。

「変革」

 いま、時代は速度をあげて進んでいます。
 特に、分子生物学や医療工学の分野は顕著であり、まず、その進歩に対応出来る人材であることがこれからの医療人に望まれます。本学の教育は、新しい時代に即した生涯の学習姿勢を身につけることに重点を置き、いち早く「能動的学習」を進めてきました。
 一方で、この医療、医学の進歩を十分に体感することも重要です。そのためには、教員が一線で活躍していることが必要条件です。私立医科大学として初めて重点化された大学院では、広く人材を求め、教育、診療、研究、すべての面で力量を有する教授陣を揃え、一新なった大学院棟や大学病院で進める研究、診療を基に、その体験の指南をします。自ら学ぶことを理解した学生や若い医師が一線の医師の姿から得るものは多く、また、豊かな人間性と優れた技量を有する先輩や同僚との日常は掛け替えの無い教科書になると思います。
 また、「海外の協定校・協定医療機関における臨床実習」を実現するなど、グローバル化時代の国際人育成の環境作りを進めています。我が国の大学教育は、成熟した欧米、躍進するアジアと比較し、大学側、学生側ともに、大きな問題を内包していることは、語り尽くされた論点です。本学は、医学教育の国際基準を意識した教育改革を進めています。

「そして」

校風は、人の心に、明らかな影響を与えます。
「愛と研究心を有する質の高い医師、医学者の育成」の意味を素直に考えてみてください。