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第2学年 基礎科学〜基礎医学

外国語

社会医学

外国語

英 語Ⅱ 医学の分野で求められる英語の知識と技能を身に付ける。医療・医学にかかわる英語に触れながら、総合的な英語力の向上を目指す。学術英語の語彙および医療・医学関連の語彙も増強する。一部,医学英語オンライン教材(学内ネットワーク)による学習を行う。(全体の半分ほどはネイティヴ・スピーカーによる。)

人文社会学

情報科学演習 電子計算機が発明されて半世紀、日本企業からの発想でマイクロプロセッサーが誕生して30余年でしかない。現在の社会はインターネット情報環境を不可欠なものとし始めている。医療の情報化も大いに叫ばれ、進展して行くであろう。一方、こうした急激な社会の「情報化」の中で、「情報環境の仕組み」 に対する基本的な認識、知識無しに利用する事は、多くの「危険性」を孕むものである。本学習は、常識ある社会人として基本的なコンピュータ、ネットワークの原理を知る事から、生命、医学研究における「情報」の観点並びに医療における「情報」のあつかい方までを理解する事を目標とする。特に実際的な医学統計処理に対する知識、経験を得させる。
本授業の構成は以下の項目から成り立つ。 1) コンピュータリテラシーの確認。 2) 統計プログラムSPSSの習熟および統計学にたいする知識の確認。 3) 医療や生命科学と情報、社会と情報など情報をとりまく多くの問題に対する理解を求
運動生理学 運動トレーニングは種々の器官に対して運動適応をもたらす。本講義ではこれらの運動適応の中から抗酸化能力、ストレス耐性、インスリン感受性、筋肥大、筋萎縮、学習記憶能力、神経新生、血管新生に対する運動適応について種々の疾患と関係づけて解説する。同時に競技スポーツの面に関しては、各種サプリメントの摂取が運動能力に与える効果とその生理的機構、ドーピング検査法について解説する。 これらを通じて、身体運動を科学的に解析する手法を学び、予防医学の中での身体運動の重要性を理解する。
福祉社会論 現在、社会・経済環境の変化を背景に、既存の社会保障制度が必ずしも有効に機能しない場面が増している。そうした中にあって、福祉にかかわる理念や仕組みを再検討し、現在の状況に対応しうるものへと再編することが重要なテーマとして浮上している。しかし、そもそも福祉にかかわる現行の仕組みはいかなる形態・構成をとっているのだろうか? また、それは歴史的にどのように形成・発達してきたのだろうか? さらに、国際的にみて、日本の福祉はどのような特徴をもっているのだろうか? この講義ではこれらの点を、福祉を取り巻く環境の変化と併せて検討することを通じて、福祉の制度・理念・今日的課題を、歴史と国際比較の視点を交えて把握する力を培うことを目標とする。
医療心理学 医師として診断と治療を行ううえで必要と考えられる心理学的な知識を習得する。 不適応やストレスとの関連で生じる心理状態、精神障害への理解を深める。 カウンセリングや心理療法の考え方と技法について基礎的な理解を深める。
医療倫理学 「倫理」というのは、人間が世界の中で、世界に対して振る舞う上にさいして基準とする「規範」― ―「価値」や「義務」、「習慣」といった――の正当性を問うものである。だから「倫理学」というのは、 自分が行動するに際して自覚的・無自覚的にとっている規範が半端なものではないか、みずから検証するという課題を持っている。ところで、科学技術、そして最近の生命科学の驚異的な発展によって、私たちがこれまでまったく自明のものとみなしていた多くの「価値」「規範」がその地位を失おうとしている。そこで、この授業では、生命科学と医療の分野でここ二、三十年の間に起った変動にともなって提起されてきた問題を取り上げる。すなわち「生命倫理」をテーマとする。
歴史学 生・老・病・死は、人間として避けることのできないものである。現代ではこの多くに医師が関わることとなるが、医師の絶対数が少ない日本の古代から中世では、人はどのようにこの問題を考え、どのように対応したかを、近年盛んになった社会史の成果を紹介しながら、考えることとしたい。
哲学 人間が合理的に思考しようとする限り従わなければならない原則とはなんであるか。簡単に言えば、これが西欧近代哲学の追求した問題である。この講義では現代人も思考する限り心得ておいたほうがよいこの問題についての諸見解について、最低限度の教養を与えることを目的とする。
人間学 1) 患者とは、医師とは誰か?医療とは何か?自らのキャリアや将来の医療環境を共感的に学ぶ。
2) 人間を社会的、身体的観点から統合的に捉え、更に疾病を環境や進化の観点から生態的に捉える新しい考え方を学ぶ。
統計学 1年時に学んだ数学(統計学)の内容に引き続いて、医学研究において頻繁に使われ非常に重要となる、平均や分散、比率やそれらの差の仮説検定、独立性の検定といった種々の統計手法を学ぶ。

基礎医学

解剖学
(分子解剖学)
優れた臨床医師と医学者となるための基盤として、正常の人体構造とそれに関連した基本的な機能を理解する。そのために、分子解剖学(発生学、組織学、分子細胞医学)、肉眼解剖学を有機的に関連付けながら学び、正常の人体構造を理解する。
次に、正常構造に関する統合的な知識を元にして、正常の破綻によりもたらされる異常の発生機序を理解し、臨床疾患の病態を学ぶための基盤作りを行う。
また、人体構造の多彩な精妙さの中から真理を見出し、共感するとともに、自ら学ぶことの習慣を身につける。
解剖学
(生体構造学)
解剖学は医学教育の中では根幹をなす基本、土台の学問であり、この解剖学の知識がきちんと把握できないと、その先の社会医学、臨床医学を効率よく、的確に身につけることが難しくなる。自ら学ぶ姿勢、自ら問題解決に当たる姿勢を一日も早く身に付けることが大切である。解剖学を学ぶ上で重要な過程に「人体解剖学実習」がある。生前、医学生の学習のために自らの身体を死後解剖に捧げるという意志を持った篤志家による「献体」によって提供されたご遺体を、約半年の時間をかけて解剖し、人体の精緻な構造を学ぶと共に「生命の尊厳」、「医の倫理」を直視し、医師になる人間として、高いレベルのモラルを習得する。
また、神経解剖学では我々の生体機能が複雑な神経ネットワークを介して制御、統御されている仕組みを形態科学の観点から習得し、生理学的機能と合わせて機能-形態を一体化して学習するようにし、 生体をダイナミックに、立体的に捉える習慣を身に付けることを目標とする。
生理学
(システム生理学)
1) 人体の正常な機能の理解に不可欠な生命現象を分析的に観察する能力と思索するために必要な基礎知識を身につける。
2) 生命現象の基盤にある一般的科学法則を自らの観察から演繹する能力を会得し、その過程を楽しむ力を自分のものとする。
3) 細胞レベルから組織、器官の生理機能を理解し、人体を全体として統合的にとらえる見方を学ぶ。
生理学
(生体統御学)
生理学は生体の恒常性を維持するための様々な仕組を理解する学問であり、本講座では、内分泌(性腺系を除く)、代謝、消化と吸収、神経機能(感覚、運動、統合機能)について学び、物質の作用、細胞、 組織、器官の有する機能を各々のレベルで、かつ生体全体の恒常性の観点から統合的に理解できることを目指す。
生化学・分子
生物学
(代謝・栄養学)
生化学
1) 生体を構成する物質の構造と機能を理解する。
2) 生体を構成する物質の代謝の動態を理解する。
3) 代謝異常の病態の基本を理解する。
栄養学
1) 生体における栄養の機能と栄養学の目的・領域を理解する。
2) 生活習慣病予防のための栄養の重要性を理解する。
3) 臨床栄養の基本を理解する。
生化学・分子
生物学 (分子遺伝学)
近年の遺伝子研究の進歩により医学や医療は大きく変わりつつある。これまで全く原因の解らなかった疾患の責任遺伝子が次々に発見され、病態の遺伝子レベルでの解析や、遺伝子検査による診断が行われるようになっている。さらに、遺伝子を使って病気を治療しようという、遺伝子治療が現実のものになろうとしている。この領域では既に基礎医学と臨床医学の壁は無く、最先端の遺伝子研究の成果が、 直ちに診断や治療に応用されている。このように急速な進歩を続ける遺伝子医学の面白さをわかってもらうことを第一の目標にしている。その上で、遺伝子情報や遺伝子解析技術を、倫理的問題にも配慮しつつ将来の医学研究や診療に適切に応用できる医学研究者の育成を目指す。そのために従来の生化学の一分野としての分子生物学だけではない、新しい遺伝子医学の教育を行う。平成14年度から2年次での分子遺伝学と4年次での臨床遺伝学の二つの枠で遺伝子医学の講義、実習を行う。分子遺伝学においては遺伝子の発見から遺伝子操作技術の発展までの遺伝子研究の歴史的流れを、重要な実験結果をもとに概説し、分子生物学の基本原理の理解に努める。臨床遺伝学においては、遺伝子研究の成果がどのように現在の臨床医学で応用されているのかを理解するとともに、これからの遺伝子医学のあり方を全員で考える。

社会医学

医事法学 医事法学とは医学・医療に関する諸問題に、法的見地からアプローチする学問分野であり、医学・法学だけでなく、その周辺の多くの学問・実務・社会活動を包含する学際的分野である。
そのような「医事法学」という科目を有することは、本学の医学教育の特徴の一つであるが、医学生においてはまず、医学・医療には多くの法律が関与していることを理解することが先決である。その理解にたって、法律そのものの学習や法律論ではなく、種々の社会問題における医療の関わりや役割、種々の医療行為における法的・倫理的問題、患者の権利などについて、実際例を通じて理解を深めることにより、バランス感覚のある医学生として育つことを目標とする。