卒前教育、指導方針

物理学の基礎概念は科学の広範囲をカバーしており、これを修得することが長期にわたる生涯学習のもとになる。物理学を通して自然へのアプローチの仕方や自然現象の定量的な取り扱い方を学ぶ。基礎医学および臨床医学の物理的な側面を理解し、また急速に発展している物理的な医療技術の内容を理解するための素養を身に付ける。
また2023年度の新カリキュラムから人工知能概論という人工知能に関するリテラシーの授業も加わった。そこでは Society5.0 やAI倫理、生成AI、機械学習、深層学習などに関する基礎を学んだ後に、python などによるプログラミングを学ぶ。その結果として、新コアカリキュラムにある「情報科学技術を活かす能力」を身に付ける。

物理学教室における研究

教室の常勤のスタッフは、藤崎弘士、菊地浩人の2名である。研究テーマはともに生物物理・化学物理の理論もしくは計算であり、学内外の研究者と共同して研究に携わっている。
藤崎の研究テーマは、分子内のエネルギー緩和過程や、生体分子の構造変化パスサンプリング、細胞動態のマルチスケールモデリングなどである(詳細はこちら)。菊地の研究テーマは、フィコビリゾーム内の励起エネルギー移動、キサンチン脱水素酵素における薬剤との相互作用などである(詳細はこちら)。