教育目標

医学・医療の世界で求められる外国語技能と異文化リテラシーの重要性を十分認識したうえで、次のような目標を設定し、カリキュラムを展開しています。

(1) 読む・聞く・書く・話すという4つの技能をバランスよく習得する。
(2) ディスカッションやプレゼンテーションに取り組むことで4つの技能の複合的な運用力を習得する。
(3) 医師・医学研究者に求められるアカデミック・イングリッシュ(特にリーディングとライティング)の知識と技能を習得する。
(4) 国際的な舞台における研究や臨床に従事できるよう、言語スキルだけでなく、多言語や異文化への理解力と対応力を習得する。
(5) 歴史的・文化的な視野のもとで医学英語の語彙を習得する。


科目配分と授業内容

<第1学年>


英語ⅠA アカデミック・リーディング アカデミック・ライティング
英語ⅠB 医学英語の語源と語形成
英語ⅠC ディスカッションとプレゼンテーション
英語ⅠD 英語の科学論文の書き方と国際研究会議などのプレゼンテーション
外国語演習 世界の言語と文化


<第2学年>


英語Ⅱ アカデミック・リーディング アカデミック・ライティング
英語による医療面接
医学英語の語源と語形成


なお、カリキュラム改訂のため、令和5年度入学者より次のように変わります。


第1学年 英語ⅠA  英語ⅠB  英語ⅠC  英語ⅠD
第2学年 英語Ⅱ
第3学年 英語Ⅲ
第4学年 英語Ⅳ


担当教員

教員は専任が3名、非常勤講師が6名であり、その多くはアメリカ人、オーストラリア人など英語圏出身のネイティブスピーカーです。
一部の授業を除いてすべて英語で行われます。


カリキュラム外の学習機会

正規のカリキュラムに加え、空き時間を利用した教室外プログラムも展開しています。


●ランチタイム英会話(武蔵境校舎)
 週1回、昼休み  英語のネイティブスピーカーが担当


●チャットラウンジ(千駄木校舎近く、文京学院大学キャンパス) 海外の留学生が担当
 平日の午前・午後  英語のネイティブスピーカーが担当
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また、第1学年から第4学年まで毎年1回、自己評価や達成度評価を目的として全学生がTOEFLを受験します。武蔵境校舎では話す能力に特化したVersantというテストで各学生のレベルを判定します。


留学・海外研修・国際交流

第6学年では、クリニカルクラークシップのプログラムの中に海外選択CCの枠があります。
ワシントン大学など本学が提携している海外の大学の医療機関で、研修を行う機会が提供されています。(選抜審査あり。)
そのほかサマー・スチューデントの制度など、海外経験を積むためのサポート体制が整っています。
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教室構成員

■﨑村 耕二 / SAKIMURA Koji
教授 (教室責任者)
担当講義 <学部> 英語ⅠB 英語Ⅱ セミナー、等
     <大学院> 医学研究概論(英語による医療面接)
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<教育>
英語ⅠB・英語Ⅱでは、「医学英語の語源と語形成」を内容とする講義形式の授業を行っています。
古代ギリシャ語やラテン語にまでさかのぼり、医学英語・科学英語の由来を説き起こします。
英単語を構成するたくさんの要素を学ぶことで、将来、未知の難しい専門用語に出合っても意味を推量することができるようになります。
英語の発達の経緯やヨーロッパの歴史、文化、社会を学びながら言葉の「履歴書」を調べることはとても興味深いことです。

<研究>
主に英語で書かれたテクストを取り扱い、文やパラグラフ構成のパターンを分析することが大きな関心事です。
膨大な英文データベースを構築しており、その中から、目的や形式ごとに、一定の言い回しや文を抽出することにより、英語学習にふさわしい教材を提供する作業に取り組んでいます。ヨーロッパの歴史、文化、社会の中で培われてきた「ものをどうとらえるか」という視点を英語の研究に導入し、言語の発達を探求することを目標としています。

■スティーヴン・カーク / Steven KIRK
准教授
担当講義 英語ⅠD 英語Ⅱ セミナー、等
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<教育>
英語Dでは英語の科学論文の書き方を学ぶ。学生たちは自ら科学実験をデザインし、その結果を論文としてまとめ、英語でのプレゼンテーションも行う。

<研究>
Research areas include: (1) Multimodal analysis of spoken fluency in conversations, focusing on the co-construction of fluency in dialogue. (2) Flipped classroom methodologies in academic writing and other contexts. (3) Acquisition of second language grammatical constructions through repetition.

■西川純恵
講師
担当講義 英語ⅠA 英語Ⅱ セミナー、等

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<教育>

英語IA・英語IIでは、リーディング、ライティングに主眼を置き、英語アカデミック・スキルを養うことを目標とします。また、読みの流暢さ(reading fluency)を培うための活動を継続的・段階的に実施しています。


<研究>

大学入学以前に身に付ける英語力は学習者ごとに様々です。それらの特性を踏まえた英語教育プログラムをデザインし、実践・検証していくことを主眼にしています。日本人英語学習者のためのアカデミック・ライティング教授法および教材開発、自律的学習促進のための英語多読プログラム構築、reading fluency育成における学習者特性の分析に取り組んでいます。