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健康な腎臓のネフロン数とポドサイト数が正相関することを世界で初めて解明
:ポドサイト数を正確かつ簡便に測定する手法を確立

東京慈恵会医科大学
Monash University
日本医科大学

要旨

 東京慈恵会医科大学腎臓・高血圧内科 春原浩太郎助教、坪井伸夫准教授らの研究グループは、Monash大学John F. Bertram教授、日本医科大学解析人体病理学清水章教授らとの共同研究により、日本人の剖検*1で得た腎臓における糸球体上皮細胞ポドサイトの数や大きさを計測し、ネフロンの数とポドサイトの数が正相関することを世界で初めて報告しました。ネフロン数が多い腎臓ではポドサイトの数も多く、ネフロン数とポドサイト数が相乗的に腎機能の維持や腎疾患の進展に関与している可能性が示唆されました。

 今後、本研究結果を基盤として、ポドサイト指標やネフロン数を軸とした臨床研究により、腎疾患の発症・進展メカニズムの解明や腎予後予測能の向上など様々な知見が得られることが期待されます。また、本研究でも用いられたポドサイトの数や大きさの計測方法は、腎疾患患者さんより得られた腎生検検体にも適用可能であり、腎疾患の発症・進展や腎予後にポドサイトの数や大きさがどのように関与するのかについて検証する予定です。


 本研究はJSPS科研費 JP 21K08238, JP22K16250の助成を受けたものです。
 本研究成果は、国際腎臓学会誌「Kidney International」に掲載されます(2022年9月27日)。



*1.剖検:死亡の原因や病気の広がりを調べるために死後に行う病理解剖のこと。


プレスリリース全文(PDF)