アディポネクチン受容体を活性化する抗体を初めて取得
―月1回投与による糖尿病・非アルコール性脂肪性肝炎の新たな治療薬になることが期待される―

東京大学

虎の門病院
日本医科大学

要旨

 東京大学の山内敏正教授、門脇孝名誉教授(現・虎の門病院 院長)、岩部(岡田)美紀特任准教授、日本医科大学の岩部真人大学院教授、田辺三菱製薬株式会社の浅原尚美、和田浩一、岡幸蔵(創薬本部)らによる研究グループは、半減期の長いアディポネクチン受容体活性化抗体を取得し、アディポネクチン(注1)と同様にアディポネクチン受容体(注2)活性化を有すること、肥満糖尿病あるいは非アルコール性脂肪性肝炎(注3)を発症したマウスにおいて治療効果を有することを明らかにしました。
半減期の長いアディポネクチン受容体活性化抗体は世界で初めての報告である点で新規性があり、この研究成果は、治療効果の持続と服薬アドヒアランス(注4)の点で今後役立つ可能性があることが期待されます。


※本研究成果は、日本時間2023年11月11日に米国科学誌「Science Advances」に掲載されました。



プレスリリース全文(PDF)