熊本大学
福井大学
日本医科大学
本研究は、主任研究者である熊本大学病院脳神経内科・脳卒中治療学寄付講座の木村 和美 特任教授を中心に、福井大学医学部脳神経内科学の西山 康裕 教授、新東京病院の清水 渉 副院長、日本医科大学循環器内科の岩﨑 雄樹 准教授をはじめ、全国45施設の脳神経外科・脳神経内科および循環器内科が参加した共同研究として実施されました。
心房細動は脳梗塞の主要な原因の一つであり、とくに脳梗塞の既往をもつ患者では再発リスクが極めて高いことが知られています。抗凝固療法は心房細動関連脳梗塞の再発予防の基盤ですが、適切な治療下でも一定の再発が生じるため、「いかに再発を減らすか」が臨床上の大きな課題となっています。
近年、心房細動に対するカテーテルアブレーションは、洞調律(正常な心拍リズム)維持、心不全抑制、生命予後改善などの可能性が示されていますが、脳梗塞既往患者における有効性と安全性に関するエビデンスは限られており、前向きランダム化比較試験はこれまで行われていませんでした。
そこで本研究グループは、心房細動を有し、最近脳梗塞を発症した患者を対象に、標準治療(エドキサバンによる抗凝固療法)単独と、標準治療にカテーテルアブレーションを追加する治療を直接比較する、前向き・多施設・ランダム化比較試験(STABLED試験)を全国45施設で実施しました。
*研究結果は令和8年3月2日(米国時間)に科学雑誌「JAMA Neurology」に掲載されました。
*本研究は第一三共株式会社の資金提供により実施されました。