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医師医療機関のみなさまへ

沿革

開院翌年の昭和53年10月に東京都の三次救急医療施設の認定を受け救急医療センターが設立されました。その後、昭和58年3月に厚生省の認定による救命救急センターとなりました。開設当初は麻酔科、外科が運営担当していましたが、平成2年(1990年)10月から本学救急医学講座が担当しております。

活動状況

当施設は、南多摩医療圏に位置する三次救急医療施設として、主として東京消防庁の災害救急情報センターからの重症対応要請、稲城市、川崎市など近隣の自治体からの要請に対応しています。また、近隣の医療機関で、重症度が高い患者さんを受け入れて緊急手術や集中治療を行っています。 
2023年の救命救急科の受け入れ傷病者数は1,147名でした。また東京消防庁災害救急情報センターからの要請件数に対する応需率は新型コロナウイルス流行前で80~90%ですが、2023年は59.7%でした。東京都都内の全救命救急センターの平均応需率は49.8%台でした。
また、当院では2004年よりドクターカーの運用を開始しております。先程の災害救急情報センターに、119番通報があり、なるべく早く医師が処置をした方が良いと考えられるキーワードがあると、当施設に出動要請があります。その需要は年々高まり、2023年には414件に上り、救急隊と協力して、現場で可能な限りの処置を行い、患者さんの病状に応じ、当院も含めた適切な医療機関を選定しました。
当救命救急センターは、自己完結型といわれる手術、集中治療も行う施設であり、外科、脳神経外科のサブスペシャリティを有する医師が在籍しています。また、循環器内科など院内の各診療科とも密接な連携を取り、重症疾患を扱っています。

ドクターカー

当施設のスタッフのサブスペシャリティとしては、日本救急医学会指導医(6名)、日本専門医機構救命救急医(11名:指導医重複あり)、日本脳神経外科学会指導医(3名)、日本専門医機構脳神経外科専門医(5名:指導医重複あり)、日本専門医機構外科専門医(3名)、集中治療専門医(2名)、脳神経血管内治療医(2名:うち1名は指導医)、日本外傷学会専門医(1名)、日本脳神経外傷学会指導医(3名)などの資格を有しています。
また、認定看護師、特定行為看護師を含む約60名の看護師、専任薬剤師、臨床検査技師、臨床工学技士などが患者さんの治療に係わっております。
施設認定としては、日本専門医機構専門医制度専門研修プログラム(2620130002号)、日本救急医学会指導医指定施設(第20号)、日本集中治療医学会専門医研修施設(第107号)、日本脳神経血管内治療学会研修認定施設(13-33)、日本脳神経外傷学会認定研修施設(21090号)、日本外傷学会外傷専門医研修施設(140069号)を取得しており、また、重症熱傷症例のための東京都熱傷救急医療参画機関に指定されております。初期臨床研修医、救急科専攻医の先生方にとりましても、ドクターカーによる病院前診療、集中治療、神経集中治療、災害医療等、必須の研修を修めていただける施設です。
今後も、南多摩医療圏はもとより、近隣の地域の重症患者さんを受け入れ、診療させていただきます。

救命差し替え