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産婦人科学/女性生殖治発達病態学
鈴木 俊治  大学院教授

産科学・婦人科学はReproductive Physiologyを中心にして、解剖、病理、生化学および内分泌学等の知識を基礎に、解明されるべき臨床的現象を横糸に織りながら、女性性器の疾病治療を目的として、発達・分化した学問である。

したがって、産科学と婦人科学に大別して系統講義と臨床講義を行うが、内科、外科、小児科をはじめとした様々な分野に共通して必要な基本的知識、性器疾患を主な対象とし、疾病治療(gynecological surgery)を目的とした技術および態度・習慣も体得させ、生涯にわたる学習の基礎を形成していく。

さらに、非妊娠時から妊娠・分娩・産褥、中高年期へと連続した女性の一生における医療は、大きく社会医学とつながってくることから、総合的・科学的な思考力と適切な判断を身につけさせる。そのため、系統講義で基本的知識を習得させるとともに、医師としての態度、特に倫理面を重視した教育をしていく。

臨床講義では医師として最小限必要なプライマリーケアに対する技術を体得させ、卒業直後といえども適当な指導の下では直接独力で診療を行うことが出来る実力を持つに至る教育を目標としていく。