日本医科大学形成外科学教室は、わが国でも屈指の伝統を誇る形成外科学教室です。1971年(昭和46)年に、丸山ワクチンで有名な当時の皮膚科学教授・丸山千里先生のご尽力で、付属病院で形成外科が診療科として誕生いたしました。形成外科学教室の初代教授は文入正敏先生、二代目は百束比古先生、そして三代目は現在の小川令先生です。現在では付属病院は、「形成外科・再建外科・美容外科」を、武蔵小杉病院と千葉北総病院では「形成外科」を開設し、多摩永山病院では「形成外科診療班」として、幅広い診療を行っております。

特に付属病院では、熱傷や外傷の治療、ケロイドや肥厚性瘢痕、瘢痕拘縮などの診療は国内随一、顔面骨骨折や頭蓋顎顔面外科、手の外科、乳房再建、頭頸部外科再建、先天異常の治療など、年間の手術件数は約1500件あり、毎年多くの患者様を治療しています。このような臨床のみならず、組織工学・再生医学・メカノバイオロジー領域の研究活動が盛んで、その成果は内外で高く評価されています。これら研究の成果は逐一臨床に生かされて常に最先端の治療、手術が行われており、トランスレーショナルリサーチを実践しています。なお、付属病院での診療内容に関する詳細は「付属病院の私設ページ(http://www.nms-prs.com/)」をご覧ください。