医療者は医科・保健学領域の幅広い視野とフレキシブルな感性、豊かな人間性、国際性、高い倫理観を学ぶ必要がある。コンプライアンスを守りつつ、自律的かつ自由な発想に基づいた研究を推進するためには、システマティックな学習と訓練が必要となる。リハビリテーション医学領域においてその場を提供すべく、2013年に原行弘先生により北総病院に日本医科大学大学院医学研究科リハビリテーション学講座が新設された。 青柳陽一郎が2020年に着任し、2021年に北総病院から付属病院へ異動した。現在は、付属病院および北総病院において、それぞれの施設の特色に応じた基礎・臨床研究を展開している。リハビリテーション学は、活動障害を対象とするユニークかつ普遍的な学問である。その中核的対象、すなわち運動学、運動機能再建、摂食嚥下治療、神経生理学、高次脳機能障害学、障害評価、支援機器開発などを主題として、自立した研究者になるべく、知識、技能、態度を身につけることを目標とする。